2010年8月9日月曜日

i-SIM News054/スポーツを通じた教育に重点を置いたユース世代のオリンピック「YOG」、いよいよ開幕!

仙台大学スポーツ情報マスメディア研究所(ISIM)の荒木です。9日発信の第2弾では、シンガポールを会場とする第1回ユースオリンピック競技大会に焦点を合わせてお送りします。間もなく開幕する大会には、ISIMから研究員ら3人を派遣し、世界規模の若人の祭典を詳しく視察・研究してきてもらいます。それでは派遣チームのチーフ・阿部篤志研究員、よろしくお願いいたします。

◆スポーツを通じた教育に重点を置いたユース世代のオリンピック「YOG」、いよいよ開幕!
仙台大学講師の阿部です。いよいよあと5日で、第1回ユースオリンピック競技大会(以下、YOG)がシンガポールで開幕します。
YOGは14歳〜18歳を対象としたユース世代のオリンピック。205の国と地域から約3,500人が参加します。日本からは16競技71人の代表選手(7月30日現在)が世界の仲間と競い合い、交流します。YOGがユニークなのは、大会に参加する選手たちは全員、競技会のみならず、文化・教育プログラム(以下、CEP)にも参加することが定められているところです。
各国・地域から参加する選手たちは、 CEPを通じて、 スポーツの価値やアンチ・ドーピング、環境問題などの世界が抱える課題をともに考えます。島全体を使った「アイランドアクティビティ」では、協力し合って何かを成し遂げる大切さを学ぶとともに、「スポーツを通して体と心を鍛えた、世界のいろいろな国の人と交流し、平和な社会を築いていこう」というオリンピックの理念である「オリンピズム」を体験的に学ぶそうです。
YOGのキーワードは「卓越(Excellence)」「友情(Friendship)」「尊重(Respect)」という3つのオリンピックの価値。ぜひJOCやIOC、大会組織委員会のホームページやブログ、ツイッターなどをのぞいて、YOGの雰囲気を感じてください。大会に参加する選手や指導者だけではなく、日本にいる私たちも、この大会がなぜいま、開催されるのか、この大会は私たちに何をもたらすのかを考えてみましょう。これからの私たちのスポーツ活動を考える上でも、たくさんのヒントがそこにはあると思います。YOGは、2010年8月14日(土)〜26日(木)の13日間で開催されます。

★関連サイト
IOC(国際オリンピック委員会)
http://www.olympic.org/
JOC(日本オリンピック委員会)
http://www.joc.or.jp/
SYOGOC(大会組織委員会)
http://www.singapore2010.sg/public/sg2010/en.html
- facebook
http://www.facebook.com/youtholympicgames
- twitter
http://twitter.com/singapore2010

<編集後記>
今後、随時も含めて2ないし3回にわたり「シンガポール便り」を発信する予定でおります。ご期待下さい。YOGへの疑問、質問、意見などがありましたらisim2008@scn.ac.jpまでご一報下さい。できるだけ速やかに対応いたします。(荒木)