2012年2月16日木曜日

3/19開催「グローバル・スポーツキャリアカンファレンス2012 in Sendai」について

 各位

仙台大学スポーツ情報マスメディア研究所の阿部です。
いつもお世話になっております。
本日は、仙台大学大学院が主催する「グローバル・スポーツキャリアカンファレンス 2012 in Sendai」についてご案内致します。

 年度末のお忙しい中かと存じますが、トップコーチ及びアスリートのこれからのスポーツキャリアの在り方について皆様とともに考える時間としたいと思いますので、何卒ご参加のほどよろしくお願い申し上げます。

 ご参加いただける方は、下記URLにございます「参加申込書」をご記入の上、申込書に記載されたメールアドレスまたはFAXにてご返信ください。

                  記

仙台大学大学院「グローバル・スポーツキャリアカンファレンス2012 in Sendai」

日 時: 2012年3月19日(月)13:00~17:30
会 場: フォレスト仙台・第1フォレストホール(宮城県仙台市青葉区柏木1-2-45)
http://www.forestsendai.jp/annai/tc_13.html
定 員: 100名
参加費: 無料

※本カンファレンスは、文部科学省「競技者・指導者等のスポーツキャリア形成支援事業における「スポーツキャリア大学院プログラム」委託事業の一環として開催します。本プログラムの開発にあたっては、スポーツ情報マスメディア研究所の蓄積してきたノウハウやネットワークを活用し、新たな大学院プログラムの在り方の検討を進めています。


<開催要項及び参加申込書はこちら>

http://www.sendaidaigaku.jp/new_topics/index.php?id=861&mode=style1

以上

***

◆カンファレンス開催のねらい
いま、トップコーチやアスリートが次のステップに向けて、将来に備えて準備を進めていくことはとても重要だと言われています。一方で、トップレベルでの競技活動を継続する中で、いつ(どのタイミングで)、どこで、どのように準備を進めることができるのか、コーチやアスリートは不安や悩みを抱えていますが、適切な解決策にたどりつくのが難しい現状にあると言えます。
 このカンファレンスでは、日本のトップコーチやトップアスリートのパフォーマンス・パスウェイ(国際競技力向上を指向する継続的な営み)におけるデュアル・キャリア(将来に備えるためのスポーツと教育の両立)の在り方について情報共有や意見交換を進めながら、本学大学院として、具体的に大学院修了時にどのようなポストキャリアへのレディネス(準備)を提供できるのかを考えます。
 今回は、日本スポーツ振興センター(NAASH)ロンドン事務所から研究員を招き、この領域で先進的な取り組みを進める欧州の現状と事例についてご紹介するとともに、学内外のプロジェクトメンバーにより、本プログラムの調査結果や本学大学院の新たな方向性について情報共有します。
また「トップコーチ&アスリート談義」では、「グローカル(Learn globally, Act locally)」に活躍している、あるいは活躍が期待されるトップコーチやトップアスリートにご参加いただき、「これからのスポーツキャリア」について談義します。このセッションには、本年1月にインスブルックで開催された第1回ユースオリンピック冬季競技大会に、IOCの被災地支援「"TSUBASA"プロジェクト」で招待され、各国からの参加者とともに「文化・教育プログラム」などを体験したアスリートもゲスト参加する予定です。
スポーツを通じて社会に関わる多くの指導者・関係者の皆さんとこのテーマについて考えたいと思います。奮ってご参加ください。

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仙台大学 スポーツキャリア大学院プログラム
阿部篤志
〒989-1693 宮城県柴田郡柴田町船岡南二丁目2番18号
TEL/FAX  0224-55-3142(研究室直通)
URL  http://www.sendaidaigaku.jp/

2012年2月15日水曜日

i-SIM News 098/「リスペクト!おかげさまプロジェクト」から思いを馳せて

皆さんは、スポーツ関連の仕事というと、どんな仕事・職種を思い描くであろうか。本学スポーツ情報マスメディア学科の学生にこの質問をすると、プロスポーツの広報やフロント、スポーツジムのインストラクターや体育教師といった答えが、その大半を占める。この質問の真意とは?(ISIM 岩瀬裕子 研究員)

 果たして、スポーツに関連する仕事というのは上記の業種に限られたものなのであろうか。この問いの鍵は、2009年6月から始まった「リスペクト! おかげさまプロジェクト」が握っている。これは、仙台大学・ベガルタ仙台・宮城県サッカー協会・ベガルタ仙台ホームタウン協議会の4者で推進しているもので、その趣旨は次のようにうたわれている。

 「私たちのスポーツは、普段あまり気にも留めていないところで多くの仲間に支えられている。私たちが自由にスポーツを楽しめることに感謝して、その環境を支えてくれている人やモノに『おかげさま』の心を膨らませていこう」。そして、この「おかげさま」の理念をサッカーのみならず、スポーツを通して社会全体に広げていくことを目標にしている。

 そこで冒頭の質問に戻るが、答えに窮した学生から「え? 他にあるんですか」と聞かれた時に私が返すのが、例えば「八百屋」である。勘の良い方ならそのつながりが見えてくるかと思われるが、学生と話をしていると、例えそれがスポーツを専門として勉強している学生であっても、非常に限られた“ものの見方”で自分の職業選択まで狭めてしまっている。スポーツの合宿所に野菜を卸す八百屋。日々のスポーツ活動に必要な、私たちの身体を作る貴重な食物を扱う人々。

 「リスペクト! おかげさまプロジェクト」ではスポーツを支える人やものに思いを馳せながら、そこに感謝の気持ちを表し、見えづらいそのつながりの大切さを発信するとともに、ボランティアで活動に関わってくれている学生に“職業としてのスポーツ”の見方も深めることを伝えている。何も、スポーツを支える人は、ボランティアで大会運営を援助してくれる人々だけではない。家族はもちろん、日々の公共交通機関で私たちの移動を支えてくれているバスの運転手さんや鉄道の改札員さんもあってこその、私たちのスポーツ活動である。そう見ていくと、社会のあらゆる人々がスポーツに関わっていると言っていい。

 まちに「スポーツ好き」があふれた時、そこにはスポーツを通して人の輪ができる。「スポーツ好き」とは、別にスポーツ愛好家だけを指すものではない。スポーツに関わるあなたこそが「スポーツを支える人」なのだから、そんなあなたのファンで心からあなたを応援してくれている人々も含むのである。だから、私たちスポーツに関わる者は、人間的に魅力的な人でなければならない。私たち、ひとりひとりがスポーツを、スポーツの価値を大きくも小さくもできるのである。「スポーツファンの八百屋」。そう看板があがる日も遠くないであろう。

2012年2月1日水曜日

i-SIM News 097/情報戦略を学び世界を感じる! 仙台Jプロジェクト

2012年1月 13(金)〜22(日)の10日間、記念すべき第1回ユースオリンピック冬季競技大会(WYOG)はオーストリアのインスブルックで開催されました。そこ で今回は、本学で実施され、現在も継続中の"仙台Jプロジェクト"の活動について報告します。(ISIM 溝上拓志 アシスタント・スタッフ)
 
 仙台Jプロジェクトは、グローバルな情報に触れることを目的とした「スポーツ情報戦略論実習Ⅱ」を受講しているスポーツ情報マスメディア学科3年生と「スポーツ情報戦略演習」を受講している大学院生で構成され、ユースオリンピック競技大会から情報戦略活動を経験し、組織的な情報戦略活動を体得するのが狙いです。本プロジェクトはスポーツに教育的な価値があると考え、子どもたちにスポーツを通じた学びの機会があることを知り、体験してもらうことで多様な“気づき”を得てもらいたいと考え活動しています。

 活動内容は主に2つです。1つは大会期間中に世界各国の選手団情報や大会運営組織、一昨年夏にシンガポールで行われた第1回ユースオリンピック競技大会との比較、そしてオリンピックの価値や地球規模の課題を学ぶ、文化・教育プログラム(CEP)等のWYOGに関する情報を収集して分析する「情報戦略スタッフ活動」です。

 もう1つは、2つのグループに編成し本学の所在地である「柴田町」に対して、「スポーツと教育に関する気づきを提供できることは何か」を実践する「グループ活動」です。現在私たちは、メンバーから提出された100枚に渡るインフォメーション(素材情報)やインテリジェンス(評価情報)を、ファイナルレポートとして1つにまとめる作業をしています。私たちの活動から多くの子どもたちが自分の将来を“築く”知識を、スポーツを通して“気づき”、学んでほしいと思います。

 私は今回、学科授業の履修者の1人としてプロジェクトリーダーを務めています。運営方法に関して発言・行動をする際、考えなければいけないことや組織の在り方・仕組みについても学ぶことができました。これらの貴重な経験を、今後のプロジェクト活動と将来に生かしていきます。