2011年8月23日火曜日

【ご案内】第4回国際スポーツ情報カンファレンス 〜大震災 スポーツの明日を考える〜

i-SIM Newsをご愛読していただいている皆様

平素より本研究所の活動にご協力を賜り、誠にありがとうございます。

来る9月11日(日)、毎年恒例となっております国際スポーツ情報カンファレンス(仙台大学主催・研究所主管)を開催することが決定しましたので、ご案内致します。

日時:9月11日(日)10:00〜16:30(受付9:00〜)
場所:仙台大学(宮城県柴田郡船岡南2−2−18) F棟101教室
テーマ:〜大震災 スポーツの明日を考える〜

参加をご希望される方はメールにてお申し込みください。

締切は9月2日(金)とさせていただきます。
ご多忙のことと推察いたしますが、皆様のご参加を心よりお待ちしております。

仙台大学スポーツ情報マスメディア研究所(ISIM)

2011年8月18日木曜日

i-SIM News 087/インターンシップを終えて

こんにちは。私は6月中旬からお盆前まで、仙台大学スポーツ情報マスメディア研究所でインターンシップ生としての2ヶ月間働かせていただきました。私を暖かく受け入れてくださった研究所の方々のおかげで、日米大学の相違点に気付くなど、貴重な体験をすることができました。(アメリカ・モンタナ大学4年 齋藤智子)
はじめは、インターンシップ生として実務に携わることはあまりできないのでは、と考えていました。しかし、インターンシップ初日からその予想は良い意味で裏切られ、ミーティングはもちろん、研究所での様々な業務をスタッフの一員として取り組むことができました。
研究所では、主にミーティングや簡単なルーティンワークに参加していましたが、7月下旬には岩手でのタレント発掘・育成事業に参加させていただきました。前日のミーティングを終えて、当日は見学及び研究スタッフのサポートをする予定でした。しかし状況が一変し、急遽私自身が子どもたちにレクチャーをすることになったのです。何をどう教えていいものかと悩みましたが、研究員の方々からの助言もあり、当日のプランを作成することができました。
 岩手県のタレント発掘(いわてスーパーキッズ)は、小学6年生と中学1年生を対象にプログラムが実施されています。そこで驚いたことは、スーパーキッズたちの姿勢です。まっ先にゲームに取りかかる子、周囲の意見を聞いてまとめる子、的確に間違いを指摘する子など、千差万別でした。彼ら一人一人にとって「自分を知る」良い機会になったのではないかと思います。また中学1年生のプログラム中、英語を取り入れた簡単なゲームでは、自分の持っている力を一生懸命発揮して問題に取り組む姿が印象的でした。質問についても恥ずかしがることなく、堂々として、時には子どもらしい可愛い失敗もしていました。
インターンシップの体験を通じて、子どもに何かを教える楽しさとともに、私自身が成長できる良い機会になったと考えております。今回はタレント発掘について取り上げましたが、その他にもおかげさまプロジェクトのような人と人とのつながりを再確認できる、とても意味のあるプロジェクトにも参加できました。人とのつながりを大切にする研究員の先生方に支えられ、今回のインターンシップが素晴らしい経験になりました。

2011年8月3日水曜日

i-SIM News 086/ メディアが伝えられる限界とは?

こんにちは。私はスポーツ情報マスメディア研究所の非常勤研究員としてアカデミー(学科の有志)で映像・音響を指導しています。同時に現在は、障害者と震災を軸にした映画制作に取り組み、東北各県の被災地に行き撮影を行っています。自分が目にし、耳にした事をどうしたら多くの人に伝えられるのか日々悩んでいます。(映像アカデミー担当 小野寺努)

映像で何が伝えられるのか?それは今回の大震災を伝える事に限らず、メディアにとって永遠のテーマです。

震災とは別な話のようですが、私は長年「なでしこリーグ」の試合やチームの取材、「なでしこジャパン」のキャンプの取材などを行ってきました。現在はワールドカップで優勝したことにより注目されていますが、女子サッカーリーグや女子選手における環境の悪さに驚きました。澤選手もそうですが、取材をする各メディアの人間全てが、女子サッカーがもっと注目され、観客動員数の増加を願い、女子サッカーの良さを伝えようとしていました。しかし、全国にネット局を持つテレビで紹介される事は少なく、チームを持つ地元メディアで簡単に紹介されれば、まだましだという状況でした。メダル獲得という事が無ければ、今年もまた「なでしこジャパン」はそんなに大きく取り上げられる事はなかったのではないかと思います。

メディアは日々何を伝えられるのか?「なでしこジャパン」のケースや「震災」を伝える事を挙げても悩みは同じです。一過性の要素は全ての取材対象に存在すると考えられます。だからこそ日々悩むのです。
永久的に伝え続ける事ができるのか?現場で起きている事の「何」を伝えるのか?解決のできない永遠のテーマかもしれません。
そこで私は映画という残る形として制作し、表現し、伝え残す道を歩んでいます。全てを伝えきれなくとも、形を残す事が私にできる精一杯の自分の力だと思っています。
もしかしたら、今回の震災を映像で伝える事は、メディアができるボランティア活動かもしれません。

メディアを目指す人、興味のある人。将来にわたり、共に悩んでみませんか?