2010年2月22日月曜日

i-SIM News:031/バンクーバー特集<4>

こんにちは。仙台大学スポーツ情報マスメディア研究所(ISIM)の岩瀬です。バンクーバーオリンピックも後半戦。今日は、オリンピックを陰で支える情報戦略活動について、本学スポーツ情報マスメディア学科(SIM)の粟木一博教授からの報告です。
◇オリンピックを支える役割
連日、バンクーバーからはTeam Japanの熱い戦いの模様が伝えられています。今回は、この日本選手団を情報の面から支援する、東京Jプロジェクトの活動を紹介しましょう。東京Jプロジェクトは2002年に開催されたソルトレイクオリンピック以降、アテネ、トリノ、北京各オリンピック大会やアジア大会、ユニバーシアード大会に参加する日本選手団に情報を送り続けてきました。戦況の分析を行うことはもちろん重要なのですが、オリンピックをはじめとする国際大会では様々なスポーツ情報が飛び交いますので、これらを収集、分析することは今後の日本の国際競技力向上のためにとても有益なことなのです。さて、今回のプロジェクトは大きく分けて四つの機能を有しています。一つ目は競技力向上に関する各国の取り組みなどの情報を収集するインテリジェンス機能です。二つ目は、集められたデータを様々な角度から分析する分析機能です。三つ目は、開催国・カナダがバンクーバーオリンピックに向けて取り組んできた政策「Own The Podium2010(表彰台独占計画)」に関する分析、評価を行う機能。そして最後に日々の出来事をニュースレターに��泙箸瓠�獣倭�蠱弔冒�襯▲Ε肇廛奪筏'修任后K楹悗�蕕魯縫紂璽好譽拭爾寮�遏∧埆犬鮹甘�垢覦戚擇梁召法�ど�峪奸�膤惘\犬竜榾楫���喇猷年の氏家君がインテリジェンスの収集分析活動で活躍していますし、SIM3年の大町君は「Own The Podium」分析の中心的な役割を担っています。授業でこの政策の分析に継続的に取り組んできた大町君は多分、日本で最も「Own The Podium」に詳しい大学生なのではないでしょうか。後半戦に向けてまだまだ活動は盛り上がっていきます。今後の日本選手団の活躍に期待しましょう。
<編集後記>
残念ながら、バンクーバーオリンピック女子スケルトンで本学大学院・小室希(こむろ・のぞみ)選手の勇姿は見られませんでした。しかし、責任感が強く非常に勉強家の小室選手ですので、次回、ロシアで開催される冬季オリンピック・ソチ大会に向け、さらに大きく成長してくれると確信しています。引き続き、更なるご声援をお願い致します。isim2008@scn.ac.jp(岩瀬)

2010年2月15日月曜日

i-SIM News:030/バンクーバー特集<3>

仙台大学スポーツ情報マスメディア研究所(ISIM)の岩瀬です。いよいよ、第21回オリンピック冬季競技大会が、カナダ最南端・西海岸のバンクーバーで始まりました。アメリカのプロ野球・メジャーリーグで活躍する、あのイチロー選手が住むシアトル(アメリカ)から、バスで北に4時間ほど行った人口およそ58万人の街です。そのバンクーバーで戦う日本代表とともに楽しみなのが、「ISIMバンクーバー2010プロジェクト」(通称:バンクーバープロジェクト)です。これは、本学スポーツ情報マスメディア学科の学生有志が自主的に始めた活動で、仙台大大学院の女子スケルトン日本代表・小室希(こむろ・のぞみ)選手を応援する企画から、各国の強化方法や選手の選考基準、世界のスポーツ情報を広く収集・分析する企画まで多種多様の取り組みを行っています。今日は、プロジェクトメンバーの半分を占める、頼もしい1年生の声を集めました。
◇情報を扱う"難しさ"と"面白さ"を知る
オリンピックという国際的な大会にこのように関わっていく経験というのは、他では出来ないし絶対に自分にとってプラスになると思いながら活動しています。(佐竹香)
自分が伝えたいこと、相手が知りたいことは何かを考えながら話したり、文章を書いたりすることはとても難しいなと感じています。活動はまだ半分にも達していませんが、初めて知ることがたくさんあり、これからの生活で役に立つだろうなと思うことばかりです。1つでも多く身につけられるよう、がんばっていきたいと思います。(伊藤ありさ)
最初は先生に誘われたのがきっかけで、話を聞いたら面白そうだったのでやってみようと思って参加しました。実際にやってみてわからない事もありますが、研究所の皆さんや先生が丁寧に教えてくれるので大変だけど充実しています。(田畑友作)

4年に1度のオリンピックに少しでも関わってみたいというのがきっかけでプロジェクトに参加しました。代表に選ばれた選手は注目を浴びやすいですが、惜しくも選ばれなかった選手たちの努力や気持ちも受け取りたいと思っています。(佐々木里花)
今回の活動は将来のための良い経験になると思ったので参加させてもらいました。実際に普段の授業では体験できないことをさせてもらっています。ちゃんとNews Letterを作って、たくさんの人に読んでもらえるように頑張りたいです。(槻山朋恵)
<編集後記>
さらに、渡辺麻衣、高橋 央(なかば)、宗形 史(つかさ)の1年生メンバーを加え、活動を進める予定です。先週12日付けの産経新聞に、本プロジェクトの記事が掲載され、学生の大きな励みになりました。学生の制作しているニュースレター受信に興味のある方は是非、メールアドレスを添えてisim2008@scn.ac.jpまでご連絡下さい。花冷えの宮城県柴田町より。皆様、健康第一です!ご自愛下さい。(岩瀬)

2010年2月8日月曜日

i-SIM News:029/バンクーバー特集<2>

こんばんは。仙台大学スポーツ情報マスメディア研究所(ISIM)の岩瀬です。立春を過ぎ、暦の上では春ですがまだまだ寒い日が続いています。そんな中、ちょうど1週間ほど前、学内の日当たりの良い場所では梅が開花し、ピンク色の小さな花が顔を出しました。ほっと心を和ませてくれる季節の便りとともに、今日は、スポーツ情報マスメディア学科(SIM)の齋藤博教授からも旬の話題です。
◇SIMから見たバンクーバーオリンピック
 大学は先週で試験も終わり、学科の学生は春休みに入りました。しかし春休みといっても今週から始まるバンクーバー五輪に向けての「バンクーバープロジェクト」に参加する学生も多く、彼らにとっては3月1日(日本時間)の閉会式まで気の抜けない日々が続きそうです。
 今回は先週、実施した後期試験にまつわる話題をひとつご紹介します。
 ある科目の試験で学科の学生が普段、どのくらい意欲的にスポーツニュースをテレビや新聞で見たり、読んだりしているかを試すため「最近、注目しているスポーツニュースをあげその理由を述べなさい」という問題を出しました。その結果はさすがにこれまでいろいろなスポーツをしてきた体育学部の学生です。ジャンルがまるで違う10項目の注目ニュースをあげて回答してきました。「ソフトボールの上野選手が代表辞退を協会が審議」や「バドミントンの小椋選手、引退」、「プロ野球のキャンプ情報関連—楽天、菊池雄星投手など」、「ベガルタのキャンプ情報」、「サッカー小笠原選手の日本代表復帰」などテレビや新聞で必ずしも大きく扱われないニュースにも独自の視点で注目していることがわかりました。結果的に注目ニュースが重複したのは「浅田真央選手とアメリカ代表の長洲未来選手のフィギュアスケート」の4人、「貴ノ花、相撲協会の理事に当選」が5人(朝青龍引退のニュースの前の試験だったためか?)となりました。
さて、最も多かった注目ニュースは?
 もちろん、「バンクーバー五輪にスケルトン日本代表で小室希(こむろ・のぞみ)選手が出場」でした。本学の大学院生ということで、身近な存在であることはもちろんですが、中にはこれまで学内のフリーペーパーで小室選手にインタビューをしたり、実際に小室選手をサポートしている学生もおりマスメディアが流すニュースに対して厳しい視線を送っているところは感心しました。一例を挙げればマスメディアは選手の活躍だけを注目するのではなく、今回の冬季五輪を期にマイナースポーツが抱える資金不足問題などの現状をもっと掘り下げて報道すべきだと具体的な意見を表明する学生もいました。
 小室選手が出場する女子スケルトンは2月19日(金)午前9時(日本時間)からです。小室選手の健闘を祈りながら今回はこれで…。
<編集後記>
雪が降り積もる中、一般入試に参加してくださった受験生・保護者の皆さん、ありがとうございました。日頃の勉強の成果を十分、発揮できましたでしょうか?バンクーバーオリンピック期間中に行われる「バンクーバープロジェクト」では、小室選手を情報の面から応援するほか、日本が出場できなかった競技種目の他国の動向・強化方法などを学科生有志が情報収集・分析する予定です。開会式は日本時間の2月13日(土)午前11時から!日本選手団の活躍とともに、ISIMのバンクーバープロジェクトの学生活動にもご注目下さい。isim2008@scn.ac.jp(岩瀬)

2010年2月1日月曜日

i-SIM News:028/バンクーバー特集〈1〉いよいよ開幕!仙台大の関わり

◆i-SIM News:028/バンクーバー特集 〈1〉 いよいよ開幕!仙台大の関わり

阿部です、こんにちは。2月12日から始まるバンクーバー冬季オリンピック。数ある世界大会の中でも、4年に一度開催され、またいくつもの競技種目が一堂に会するオリンピックは、選手にとっても、彼らを支えるすべての人にとっても特別な国際総合競技大会です。カナダでは1976年モントリオール大会(夏季)、1988年のカルガリー大会(冬季)に次ぐ3回目のオリンピック開催。報道からは、カナダが最高のおもてなしで各国選手団を迎え入れる準備を進めている様子が伺えます。

今日は、バンクーバー大会と仙台大学との関わりについてご紹介します。

本大会には、本学からスケルトン競技の小室希(こむろ・のぞみ)選手(大学院2年)が出場します。一昨日に大学で行われた壮行会では、バンクーバーに向けた想いをまっすぐに話してくれた小室選手。国内での最終調整を経てバンクーバー入りするそうです。本学ホームページ http://www.sendaidaigaku.jp/ では、小室選手への応援メッセージを受け付けています。皆さんからのご声援をお待ちしています。

オリンピック期間中、有志学生は教員や研究所スタッフ、大学院生とともにプロジェクトチームを編成。研究所のある第三体育館を拠点に、オリンピックやパラリンピックに関わるさまざまな情報(Information)の収集*分析を行なったり、小室選手への映像サポートなどを実施する予定です。またそこで得られた有益な情報(Intelligence)を学内外の関係者に提供する取り組みについても検討を進めています。

仙台大学は国立スポーツ科学センター(JISS)と「スポーツ情報戦略研究」領域において相互協力協定を締結しています。バンクーバー大会においても、本プロジェクトはJISSのオリンピック情報戦略支援活動「東京Jプロジェクト」と連携・協働しながら、JOC日本代表選手団への情報後方支援や今後の国際競技力向上策を考えるための情報活動に参画し、学生が実践的に情報の扱い方を学んだり、現場の課題を解決する研究などに取り組みます。東京でのJISSの活動には、粟木先生や私をはじめ、何人かの学生も参加することになっており、仙台大学を拠点とするメンバーと連携しながら活動を展開します。
皆さんにはぜひ活動の様子を直接見ていただきたいと思います。お越しいただける方はご一報ください!そのような機会を通じて、情報活動についての理解を深めていただくとともに、スポーツ情報のあり方について皆さんと一緒に考える時間が持てればと考えています。活動の詳細は、来週の「i-SIM News」でご案内する予定です。
<編集後記>
今週末には一般入試が行われます。受験を予定している方は、皆さんの最善の力が発揮できることを、心よりお祈り申し上げます。ご質問やご意見などは isim2008@scn.ac.jp まで。(阿部)