2010年2月8日月曜日

i-SIM News:029/バンクーバー特集<2>

こんばんは。仙台大学スポーツ情報マスメディア研究所(ISIM)の岩瀬です。立春を過ぎ、暦の上では春ですがまだまだ寒い日が続いています。そんな中、ちょうど1週間ほど前、学内の日当たりの良い場所では梅が開花し、ピンク色の小さな花が顔を出しました。ほっと心を和ませてくれる季節の便りとともに、今日は、スポーツ情報マスメディア学科(SIM)の齋藤博教授からも旬の話題です。
◇SIMから見たバンクーバーオリンピック
 大学は先週で試験も終わり、学科の学生は春休みに入りました。しかし春休みといっても今週から始まるバンクーバー五輪に向けての「バンクーバープロジェクト」に参加する学生も多く、彼らにとっては3月1日(日本時間)の閉会式まで気の抜けない日々が続きそうです。
 今回は先週、実施した後期試験にまつわる話題をひとつご紹介します。
 ある科目の試験で学科の学生が普段、どのくらい意欲的にスポーツニュースをテレビや新聞で見たり、読んだりしているかを試すため「最近、注目しているスポーツニュースをあげその理由を述べなさい」という問題を出しました。その結果はさすがにこれまでいろいろなスポーツをしてきた体育学部の学生です。ジャンルがまるで違う10項目の注目ニュースをあげて回答してきました。「ソフトボールの上野選手が代表辞退を協会が審議」や「バドミントンの小椋選手、引退」、「プロ野球のキャンプ情報関連—楽天、菊池雄星投手など」、「ベガルタのキャンプ情報」、「サッカー小笠原選手の日本代表復帰」などテレビや新聞で必ずしも大きく扱われないニュースにも独自の視点で注目していることがわかりました。結果的に注目ニュースが重複したのは「浅田真央選手とアメリカ代表の長洲未来選手のフィギュアスケート」の4人、「貴ノ花、相撲協会の理事に当選」が5人(朝青龍引退のニュースの前の試験だったためか?)となりました。
さて、最も多かった注目ニュースは?
 もちろん、「バンクーバー五輪にスケルトン日本代表で小室希(こむろ・のぞみ)選手が出場」でした。本学の大学院生ということで、身近な存在であることはもちろんですが、中にはこれまで学内のフリーペーパーで小室選手にインタビューをしたり、実際に小室選手をサポートしている学生もおりマスメディアが流すニュースに対して厳しい視線を送っているところは感心しました。一例を挙げればマスメディアは選手の活躍だけを注目するのではなく、今回の冬季五輪を期にマイナースポーツが抱える資金不足問題などの現状をもっと掘り下げて報道すべきだと具体的な意見を表明する学生もいました。
 小室選手が出場する女子スケルトンは2月19日(金)午前9時(日本時間)からです。小室選手の健闘を祈りながら今回はこれで…。
<編集後記>
雪が降り積もる中、一般入試に参加してくださった受験生・保護者の皆さん、ありがとうございました。日頃の勉強の成果を十分、発揮できましたでしょうか?バンクーバーオリンピック期間中に行われる「バンクーバープロジェクト」では、小室選手を情報の面から応援するほか、日本が出場できなかった競技種目の他国の動向・強化方法などを学科生有志が情報収集・分析する予定です。開会式は日本時間の2月13日(土)午前11時から!日本選手団の活躍とともに、ISIMのバンクーバープロジェクトの学生活動にもご注目下さい。isim2008@scn.ac.jp(岩瀬)