2010年12月27日月曜日

i-SIM News073/朴澤学長の「2010年仙台大学3大ニュース」

こんにちは。仙台大学スポーツ情報マスメディア研究所の荒木です。師走も大詰め。スポーツ界も、数々の思い出を残してフィナーレを迎えようとしています。数日前の新聞によれば、今年の世界スポーツ10大ニュース1位は「スペイン W杯(サッカー)初V」でした。i-SIM Newsの締めくくりは朴澤泰治(ほうざわ・たいじ)学長に登場してもらい、2010年仙台大学3大ニュースをお届けいたします。

◆朴澤学長の「2010年仙台大学3大ニュース」
(1) ITを利用した栄養・健康・体力の自己管理システムが稼動し、次代を担う学生諸君がやがて親の立場に立つ責任も含めて食や体力、そして健康について自分のことを自分で管理する体制が整備された。(3つの要素全てを組み込んだシステムは全国体育系大学で初)
(2) 公立中学校校長に本学教員が就任するなど、初中等教育の現場とより密接な情報交流が可能となる提携協定を宮城県と締結し、保健体育科教員養成も含めた人材育成の幅が拡がった。(公立中学校校長への大学教員就任は全国初)
(3) 日本学術会議の提言を受け、競技スポーツその他の部活動などを教養教育として一般教養教育と専門教育との両方に跨(またが)る領域(専門基礎教養)に位置付け、来年度からのカリキュラム化を企画・導入した。(好きなスポーツ・やりたい活動を通じ、様々な教養を高める教育の試みは全国体育系大学で初)
学長という職位のニュース感覚と、学生という身分でのニュース感覚との異同を感じてみてください。これも情報を扱うということの1つでしょう。良いお年を!

〈編集後記〉
「閉塞感」などという無粋な言葉が居座った2010年でしたが、皆さんにとってはこの1年、いかがでしたか。前評判が散々だったW杯サッカーの日本代表は、決勝トーナメント進出の大健闘で、私たちに大きな感動と元気をくれました。日本代表同様、常に前向きな気持ちを持ち、来年こそ心弾むようなニュースを列挙できるようにしたいですね。(荒木)

2010年12月20日月曜日

i-SIM News072/冬休みを前にして‥

こんにちは。仙台大学スポーツ情報マスメディア研究所(学科4年)の大町です。高校3年生のみなさんはテストも終わって最後の冬休みが待っていますね。冬休みは進路をどうするか考える上で大事な時期です。そこで今回は仙台大学・学生課の高橋健一課長より冬休みの充実した過ごし方についてお話ししていただきます。それではよろしくお願いします。

◆インターネットの時代 冬休みはあえて読書を!
現代は格差を伴った多様性の時代です。この中で、受験、就活など多くの局面でチャンスをつかみ、人生を成功に導くためには自分の人生にしっかりとした「志」を持ち、日々適切な選択と集中を繰り返していくことが大切です。「志」確認のため、この冬休みに読書をしてみませんか?世の中がこれからどうなるかという「時代の流れを考えるための本」、人生をいかに生きるかという「人生観を築き、磨くための本」、本分(社会人は仕事、学生は勉学)をいかに成し遂げるかという「マネジメント力を向上させるための本」に分け、それぞれ1冊ずつ読むようにしてはいかがでしょうか。

〈編集後記〉
4年前の冬休み、私も進路選択についてすごく悩みました。人生の岐路で、進む道を決めかねている自分にヒントをくれるのは周りのひとだけではなく、モノだったり環境だったりすることもあります。自分の領域と異なった分野に視野を広げてみると、意外なところから新たな〈気付き〉を得られることもあると思いますよ。(大町)

2010年12月13日月曜日

i-SIM News071/「教えて!先生」〈7〉勝田隆先生/素朴な疑問 学びの原点

こんにちは。仙台大学スポーツ情報マスメディア研究所の稲福です。今週も引き続き新企画「教えて!先生」をお送りします。7回目となる今日は、仙台大学教授、そしてスポーツ情報マスメディア研究所長でもあります勝田隆(かつた・たかし)先生に登場いただきます。先生は先月、中国の広州で開催された第16回アジア競技大会に本部役員として参加されました。
◆素朴な疑問 学びの原点
広州アジア大会で、日本選手団をサポートしてくれたボランティアスタッフのAさんは、地元の大学に通う4年生。「日本文化」をテーマにした卒業論文を書きたいという。今年の夏、日本を訪れた際に、ゴミ箱が少ないことと、それにもかかわらず街がきれいだという強い印象がそのきっかけだそうだ。「日本人は何故、真面目なのでしょうか? なぜ、マナーが良いのでしょうか?」と矢継ぎ早に質問されて答えに窮すると同時にいささかの面映さを感じる日本人は私だけではあるまい。苦笑しながら矛先を変えようと、こちら側から「せっかくアジア大会に参加したのだから、スポーツ文化についても調べてみたら?」と投げかけたところ、興味深い質問が返ってきた。「"スポーツ"ってなんですか? "文化"って何なのでしょうか?」。アジア大会において、囲碁や将棋、チェスが種目に入っていることを知り、これまでの自らのスポーツ観に齟齬(そご)が生じたようだ。素朴な疑問を自らに向けて発することは、学びの原点であると思っている。メダル争いにのめりこむ日々の中で、私の足元を強く照らすかのような彼女の質問は尊い。
〈編集後記〉
皆さんにとって"スポーツ"、そして"文化"とは何でしょうか。スポーツの本質や疑問に思ったことを友だちと考えてみることも良いことだと思います。皆さんが仙台大学に入学した際には、ぜひ一緒にスポーツや文化、素朴な疑問について語り合いましょう!寒さが本格的になってきました。体調管理には十分、注意してください。(稲福)

2010年12月6日月曜日

i-SIM News070/「教えて!先生」〈6〉齊藤博先生/NHKドラマ「坂の上の雲」とスポーツマン

こんにちは。仙台大学スポーツ情報マスメディア研究所の岩瀬です。3週にわたりアジア競技大会での情報戦略活動をお伝えしてきましたが、今週・来週と再び新企画「教えて!先生」をお伝えします。6回目の今日は、元テレビマン、スポーツ情報マスメディア学科でスポーツマスメディア概論や取材・報道演習などを担当されている齊藤博(さいとう・ひろし)先生です。
◆NHKドラマ「坂の上の雲」とスポーツマン
昨日から、ドラマ「坂の上の雲」の第2部が始まりました。このドラマは日本が近代国家として形成されていくプロセスを描いています。このドラマに実はスポーツマンが二人登場します。一人は俳人正岡子規(香川照之)。子規は自分の本名、升をの・ぼーる、「野・球」とあてたぐらいの野球狂でした。「春風や まりを投げたき 草の原」という句も。もう一人は日露戦争で戦死した広瀬中佐。といってもこちらは中佐役を演じる俳優、藤本隆宏さん。彼はソウル、バルセロナと二つのオリンピックに出場した水泳選手でした。子規も広瀬も第2部で死んでしまいますが、こんな観点からこのドラマを楽しんでみるのもいかが。
〈編集後記〉
ユニークな見方ですよね。大学にはこうして"いろいろな見方"に気付かせてくれる機会があり、自分の興味・関心・可能性を広げてくれる先生方・友人などとの出会いがたくさんあります。今週土曜日はAO入試AB方式2期の入試ですね。受験生のみなさん、日頃の勉強の成果を十分に発揮して下さい。来春からは同じ仙台大ファミリーとして新たなスポーツの見方に触れませんか。(岩瀬)