2010年9月27日月曜日

i-SIM News061/子どもたちの瞳の奥に映るもの

仙台大学スポーツ情報マスメディア研究所(ISIM)の荒木です。ISIMのビッグイベントとも言えるカンファレンスに引き続き、北海道下川町・新潟県長岡市での「こどもスポーツ大学」が無事終了しました。留守番役としては大きなアクシデントも無く、全員無事帰ってきてひと安心です。すべての場面で原動力として活躍してくれた木間さん、アスリートを目指す子どもたちとの日々はいかがでしたか。
◆子どもたちの瞳の奥に映るもの

こんにちは。運営スタッフの木間です。9月18日(土)から2泊3日の日程で開かれた「こどもスポーツ大学inNAGAOKA」(新潟県長岡市)に参加しました。これは「トップアスリートを目指すために学んでおくべきこと」をメーンテーマに、子どもたちに何か出来ないかと考えた長岡市体育協会からの受託研究です。長岡市での開催は今回が初めての試みとなりました。
プログラムにはスポーツ団体に所属する小学生32名が参加し、タグラグビーを通じて、「スポーツを楽しむ力」を学びました。プログラム開始にあたり勝田所長より「外へ出なければ、本当の冒険や経験・発見には出逢えない」ことが伝えられ、子どもたちは少しずつ自分の苦手なことにも挑戦し、最後にスポーツができることに感謝する心を育みました。
タグラグビーの試合では、仲間を信じてパスを託す子、全力で走ってトライを決め、レフェリーの「トライ!」の声にチームの1点を皆で喜び合う−。そんな子どもたちの一生懸命なプレーにはプログラムスタート時の恥ずかしさは無く、「また、やりたい!」「次は勝ちたい!」とスポーツを心から楽しむ声が弾みました。
閉会では子どもたちそれぞれに特別賞が贈られました。「振り返り映像」を観る子ども達の純粋な瞳の奥には、小さいながらもこの3日間で得た「学びの種」が映っているように思えました。私たちISIMにとっては初の"舞台"である長岡で、「チーム力」を発揮することができ、コーチとしてチームに関わった私自身も、子どもたちのスポーツから学ぶ姿勢にスポーツの持つ力を感じることができました。

<編集後記>
子どもたちの生き生きとした表情の変化・充実感が伝わるレポートでしたね。「種をまく」側も、子どもたちからいろいろ教えられる点も多く、互いに実りある体験となったようです。今後はどう継続し、大きく育んでいくかですね。大学では25,26の両日、体育学科のAO入試A方式前期試験が実施され、これから入試も本格化します。季節の変わり目です。皆様も風邪など引かないよう気をつけ、充実した秋をお迎え下さい。(荒木)

2010年9月13日月曜日

i-SIM News060/人とヒトが繋がる〜「スポーツを楽しむ力」が育まれる瞬間〜


こんにちは。仙台大学スポーツ情報マスメディア研究所(ISIM)の宮本です。私は今、肌寒さを感じる北海道でこの原稿を書き上げました。なぜかと言いますと、ISIMでは、9月10(金)〜12日(日)まで北海道上川郡下川町で「こどもスポーツ大学 in SHIMOKAWA」を開催していたからです。それでは、将来の世界的なアスリートを目指す小学校4年生から6年生までの16人が参加した「こどもスポーツ大学 in SHIMOKAWA」について、北海道美深町で活躍している研究スタッフの前田さん、リポートをお願いします。 


人とヒトが繋がる〜「スポーツを楽しむ力」が育まれる瞬間〜
こんにちは。そして、お久しぶりです。北海道美深(びふか)町に出向しております、研究スタッフの前田研吾です。宮本研究スタッフよりバトンを受け、北の大地の現場から前田がリポートいたします。「こどもスポーツ大学」は、上川北部5市町村(名寄市、下川町、中川町、音威子府村、美深町)の連携・協力体制により設立されている上川北部広域スポーツクラブと仙台大学、関係機関が協力して取り組んでいるスポーツ教育プログラムです。 
この地域での開催は、3回目(3年目)です。今回のテーマは「スポーツを楽しむ力」で、参加した子ども達は初めて出会う他市町村の仲間、先生やコーチ達と一体となって"スポーツ"を学びました。「ユニホック」というニュースポツを通じて、スポーツには仲間や相手がいること、ルールがあるということ、協力してチームをつくることなどを学び、みんなが「どうしたら楽しめるのかな?」と考えていました。最終日のユニホックでのゲームでは、一人ひとりの楽しむ力が結集し、その空間にいる全員が楽しみ、熱中していました。 ども達からは「すごく楽しかった!」「中学生になってもまた来たい!」といった充実感が感じ取れる声が聞かれました。 
私たち ISIM は、子ども達と共にスポーツを楽しむ力を学び育んでおります。今回の「こどもスポーツ大学 」でも、スポーツが持つ力を十分に学び、感じることができました。私自
身、また来年、この場に来たい!」と思います。


<編集後記>
いかがでしたか。私自身も「こどもスポーツ大学」に参加し、子ども達が心からスポーツを楽しむ姿を見て、もう少し長く子ども達と一緒にスポーツの楽しさを実感したいと思いました。私たちは子ども達から多くのことを学びました。今後は、学んだことを活かし、私自身、そしてISIMが成長できるようより一層努力いたします。
9月20日(月)は敬老の日のためi-SIM Newsの配信はお休みいたします。 本件に関するご意見・お問い合わせはisim2008@scn.ac.jpまでお寄せください。 (宮本)

2010年9月6日月曜日

i-SIM News 059/リスペクト!おかげさまプロジェクト推進中

こんにちは。仙台大学スポーツ情報マスメディア研究所(ISIM)の岩瀬裕子です。まだまだ暑い日が続いていますが、みなさん体調を崩していませんか。きょうは、仙台大学が中心になって推進している「リスペクト!おかげさまプロジェクト」についてお伝えします。

◆スポーツ界から発信!「おかげさま」のこころ
わたしたちのスポーツは気付かないところで多くの人に支えられています。そこで、スポーツを支える"ひと"や"もの"に互いに感謝しようという試みを「リスペクト!おかげさまプロジェクト」と呼び、仙台大学・ベガルタ仙台(サッカーJ1)・宮城県サッカー協会・ベガルタ仙台ホームタウン協議会で進めています。サッカーだけに限った活動ではありません。広くスポーツを通して「おかげさまのこころ」を伝えあおうというものです。例えば、仙台大学では通学路にある商店街の方々のご協力を得て「おかげさまロード」を設け、体育大生の生活を支えてくれている街の人びとに感謝の気持ちを伝えました。また、ベガルタ仙台の毎ホームゲームでは、試合ごとにさまざまな企画を実施。母の日には、お母さんへのありがとうコメントを募ったり、お盆のときには先祖への感謝の気持ちを集めたりしました。
このプロジェクトは学科や学年、組織を超えた活動に成長しており、活動に参加している学外の方々とのコミュニケーション力が必要なことから、学生の社会性を養うことにも一役買っています。まさに「おかげさまのこころ」を通し、広く社会とつながっています。
そこで、活躍が期待される学生たちの声を聞いてください。どんなことを学生が感じているか理解頂けると思います。
(体育学科1年人見和貴<ヒトミ・カズキ>) 私ははじめ、興味本意でおかげさまプロジェクトに参加しましたが、活動を通して、おかげさまの気持ちを広めようとしているこのプロジェクトを素晴らしく思うと同時に、やりがいを感じました。これからの活動では、少しでも多くの人達が、スポーツだけでなく様々な場面でおかげさまの気持ちを持って活動できるようになればいいと思っています。
(運動栄養学科3年野澤宏貴<ノザワ・ヒロキ>) おかげさまに参加するようになった理由は、最初はベガルタ仙台が関係していて自分はサッカーをしていたので、サッカーに関わることをしてみたいと思ったからです。おかげさま活動を通して、仙台の人達だけでなく日本全国の人達に「感謝」することの大切さを伝えていきたいと考えています。
(スポーツ情報マスメディア学科1年佐藤和也<サトウ・カズヤ> 私がおかげさまプロジェクトに参加するきっかけは安易なものでした。だだサッカーが好きでサッカーに関われる活動に興味を持ったからです。しかし活動に参加するなかで自分の中でおかげさまの大切さを知り、サッカーに関わるすべての人におかげさまの輪を広げていきたいと思っています。
<編集後記>
私は、この活動を通して「お年寄りや妊婦、体の不自由な方々が電車に乗ってきた時、互いに席を譲り合えるような社会を作ること」が目標です。スポーツとともに生きるスポーツ市民のひとりひとりが「おかげさまのこころ」を通して社会参画していきましょう!このプロジェクトに興味を持った方はisim2008@scn.ac.jpまでお問い合わせください。あなたの「おかげさま」を身近なところから始めてみませんか。(岩瀬)