2010年7月26日月曜日

i-SIM News051/祝1年!=i-SIM News誕生からまもなく1年

皆さんこんにちは!「暑いですね〜!」が挨拶変わりになる程の猛暑に見舞われていますが、お元気ですか?仙台大学スポーツ情報マスメディア研究所(ISIM)研究員の山内です。さて研究所が発信するi-SIM Newsが満1才を迎えました。i-SIM Newsを連載する研究所ブログも開設から半年を迎えます。多くの関係者が様々な書き込みをし、話題を提供して参りましたが皆さまの読後感想は如何でしょう。我々にも、もっと興味ある話題を提供できなかったかな〜という気持もあります。今回は、粟木ISIM副所長と私から1年間の総括をします。

◆ヒトと人を結び、繋ぐ
このi-SIM Newsの発信が開始されはじめてから一周年を迎えます。その中で、多くの題材が取り扱われてきました。
学科の情報、研究所主催イベントの情報、研究所の日常を切り取ったものもありました。有益な情報を獲得するために最も有効な方法は、有益な情報を発信することであります。
これはまた、ヒトと情報、ひいてはヒトと人を結び、繋ぐという研究所の大きな使命にも直結しています。
「われわれは『情報』に対して真摯に向き合えたか」。これを機会に、この問いに今ひとたび向かい合いたいと考えています。(粟木)
◆ブログの影響力恐るべし!
さて、メディア領域が専門の私の立場から申し上げると、「ブログの影響力恐るべし!」と言った姿が見えてきます。
数年前、日本語ブログの数が英語ブログの数を上回ったとの報道ありました。
アメリカの大手ブログサイトの調査でしたが、英語ブログ36%、日本語ブログ37%、中国語8%、イタリア語3%、ロシア語2%だったそうです。ブログは単にお知らせ文だけではなく自分の思いを日記風に書き連ねる特徴も持っているだけに、日本人にあった表現伝達方法であるのかなとも思います。何しろ日記と言えば平安時代の昔から世界に先駆け「徒然草」「土佐日記」など優れた作品・DNAがありますからね。
さて今日の状況を見ると、既存メディアでも、ラジオでは「はがき」に変わってブログ、ツイッター、メールの声を紹介し、テレビでもブログを基にした番組、ブログをきっかけにした情報を取り上げています。
新聞も紙面に登場するだけでなくWeb版にはブログコーナーが設けているところもあります。
まだNewsのメインになるには多数の問題がありますが、近い将来既存メディアではなくブログが世論をつくると言った時代が来るかもしれません。
ブログが発信する情報を無視できない時代になりつつあります。(山内)
<編集後記>
1歳を迎えたi-SIM Newsも、情報の断片をお伝えしつつ内容を充実し、i-SIM Newsならではの肌触りを持ったスポーツ界の情報、スポーツメディアの話題・問題をお届けできるよう頑張りたいと思っております。そしてi-SIM Newsやブログがスポーツ界にどんな影響を与えるか?今後研究所として取り組む課題かも知れませんね。この件を含め、皆さまからのコメントをお待ちしています。追伸、河北新報のWeb版「ふらっと」にスポーツ情報マスメディア学科の学生がブログ発信を始めました。ブログを知ると共に情報を正しく扱い、訴求力のあるブログ作りが出来るよう指導していきたいと思います。また、8月7日(土)にはオープンキャンパスが行われます。皆様の参加をお待ちしております。詳しくは仙台大学ホームページhttp://www.sendaidaigaku.jp/ をご確認ください。(山内)

2010年7月12日月曜日

i-SIM News050/気分はもう大学生!!=学科一日体験会

皆さんこんにちは。スポーツ情報マスメディア研究所(ISIM)の荒木です。7月10(土)、11(日)の両日、仙台大学で体育学科・スポーツ情報マスメディア学科・健康福祉学科の「学科一日体験会」が開催されました。初日の体育・スポーツ情報マスメディア学科は天候に恵まれ、県内外から約190名の高校生と保護者が来学。実際に大学での授業を体験しました。今回はスポーツ情報マスメディア学科での模様をお伝えします。開催準備などで汗を流してくれた研究所スタッフの木間さん、お願いします。
◆気分はもう大学生!!
ちょっと緊張の入学式後、1時間目がスタート。先生方や学生から3つの学科教育の特徴のほか、学生生活の状況などが説明されて興味津々。2時間目は学科3年生と2年生の実際の授業が公開されました。最初は見学のつもりでしたが、急遽3年生と一緒にコミュニケーションゲームに参加することに−。3年生の上手なリードでだんだんリラックスし、楽しみながら状況に溶け込んでいました。3時間目と4時間目は模擬授業。「競技力向上のための戦略映像」「テレビ番組ができるまで」「世界は情報で動く」「ジャーナリズムの世界を知る」の各授業から選択して、参加してもらう形式です。先生方の専門的な話に、参加者は真剣な眼差しで理解しようとしているようでした。一日のスケジュールが終了した際、高校生からは「楽しかった。今まで分からないことが分かって良かった」という声が多く聞かれました。保護者の方からは「受験前に一緒に来てよかったです」などの感想をいただき、パンフレットでは伝えきれない仙台大学やスポーツ情報マスメディア学科の"良さ"や"面白さ"を感じてもらえました。
また、学科一日体験会では学生を中心とした「映像制作プロジェクト」が展開され、学科一日体験会の様子を撮影。最後に振り返り映像として参加者にフィードバックする活動が行われました。2日間にわたり、12名の学生が校内を走り回って撮影し、「楽しい!」をコンセプトとした5分間の振り返り映像を制作し、上映しました。自分の姿が映っていて友達と照れ合ったり、来年の大学生となった自分を想定して見入っている高校生の姿に接し、限られた時間との戦いで疲れながらも、達成感を感じている学生が目立ちました。
今回、私もスタッフとして参加し、「学科一日体験会」が大学選びの貴重な材料になることや、その'貴重さ'を参加した高校生の心にしっかり刻み込む「振り返り映像」の重要性を感じた2日間でした。
〈編集後記〉
8月7日(土)にはオープンキャンパスが開催されます。スポーツ情報マスメディア学科の教員のみならず、現役の学生、研究所スタッフも来学された皆さんの質問や相談に対応できるよう、お待ちしております。申込不要、出入り自由です。研究所にも、ぜひお越し下さい。なお、詳しくは仙台大学ホームページ http://www.sendaidaigaku.jp/ をご確認ください。(荒木)※19日は祝日(海の日)のため、次回は26日配信となります。

2010年7月5日月曜日

i-SIM News:049/「TEAM宮城」プロジェクト=活動進捗・今後の展開

仙台大学助教の藤本です。i-SIM News45,46から引き続き、宮城県高校総体を活動の場として展開している授業「TEAM宮城」プロジェクトにおける、活動進捗・今後の展開についてご紹介します。それでは、前回同様にナビゲーターは、TEAM宮城プロジェクトリーダーを務めている高橋悠さんです。お願いします。
みなさんこんにちは。スポーツ情報マスメディア(SIM)学科3年の高橋悠です。今回は以前に紹介しました4つのチームの各リーダーから、Team宮城の具体的な活動の進捗状況や今後の展開について紹介してもらいたいと思います。
(1)情報支援活動本部(HQ)
私たちHQでは、これまでに定期的なリーダーミーティングの開催やニュースレター(6月6日発行)の作成、各チームの情報共有がスムーズにできるような環境作りを行ってきました。リーダーミーティングでは先生にも参加して頂き、各チームの活動状況の報告やその時々の課題・疑問等を話し合い、議事録作成や活動日程の図表化をしてその後の作業が進めやすいような工夫をしてきました。今後の具体的な活動としては、
(1)Team宮城の活動全体の振り返りビデオ
(2)総括レポート
(3)活動報告書
以上の3つの作成と、引き続き各チーム間の連携がきちんと図れ、メンバー全員で活動していけるような環境作りを行っていきたいと考えています。(高橋悠)
(2)インテリジェンス・チーム(Iチーム)
現在までにインテリジェンス・チームとしてプロモーションペーパー(以下PP)を発行しました。これは主に宮城県の一般の人や選手、指導者の方々向けに発行したもので、他県が行ってる取り組みやユースオリンピックの存在、マイナーと言われるスポーツの選手や競技の紹介をまとめた物です。他県の取り組みやユースオリンピックに関しては、選手や指導者に刺激を与えるといった意味合いが強く、またマイナースポーツを広くプロモーションするといった目的です。今後については、PPを配布した場所では好評だったと聞いているので、実際に現場の人たちに何らかの形で欲しい情報・あったらいいなと思う項目等を聞いて、第2弾を制作しようと考えています。(中川哲太)
(3)アナリシス・チーム(Aチーム)
アナリシスの現在の活動状況は分析するための資料も手に入り、各自が担当競技に分かれ分析項目に沿って活動しています。チーム発足時は、プロダクト案が決まらないということでとても苦労しましたが先生方を含めHQのメンバーからもアドバイスを頂き、チームでなんとかプロジェクトを成功させようとする大きな力を感じました。今後の活動としては、また新たに頂いたアドバイスを参考に各自が分析項目を視覚化していく段階に入っていくところです。(村上大介)
(4)プロモーション・チーム
プロモーション・チームでは部活動促進のアプローチを、プロモーションビデオを利用して部活動不参加の人やこれから部活動を始める人をターゲットに取り組みを進めてきました。そのために宮城県高校総体の大会、試合の映像を収集してきました。今後の活動としては、映像作成と共にどのようにこの映像を利用して行くかを深く考えていきたいと思います。(栗田成)
最終回の授業へ向け、どのチームも目的・目標をもって作業を行っています。「組織的な情報活動」はとても奥が深く、自分たちなりの「組織」を作るということはなかなか難しいですが、これまでに出たたくさんの反省点を生かしながら、「宮城県高校総体におけるスポーツ活性化」という最終目標を達成できるように、メンバー全員で協力し活動していきます。
<編集後記>
いかがでしたか。この授業では、"スポーツ情報を扱う事の意味"を学生一人ひとりにいかに意識させるかが第一歩です。同時にスポーツ情報を扱うリアルな現場で活動することにより、チームでプロジェクトに取り組む事の重要性を充分体感する事ができたのではないかと感じています。今後の展開としては活動を通して得た情報をどのように発信し、また、その後の活動に生かしていくのかなど、学生の視点から生み出される新たな取り組みや手法に期待したいと思います。 (藤本)