2009年8月31日月曜日

i-SIM News:006/「結ぶ」をコンセプトに=カンファレンス報告


こんにちは、仙台大学スポーツ情報マスメディア研究所(ISIM)の前田です。宮城県は台風の影響で雨が降っていますが、皆さんは大丈夫ですか。今回は、昨日まで3日間開催いたしました「第2回国際スポーツ情報科学カンファレンス」の報告をさせていただきます。それでは宮本さん、よろしくお願いします。

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★結ぶ=カンファレンス
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"地域、学校、トップから考える、これからのスポーツ"

ISIMの宮本です。仙台大学は8月28日から3日間、株式会社宮城テレビ放送との共催で「第2回国際スポーツ情報科学カンファレンス」を開催しました。3日間を通して仙台大学の学生が約60名、一般参加者が約75名と計130名を超える方々にお越しいただきました。2016年東京オリンピック・パラリンピック招致委員会の河野一郎事務総長とラグビーの神戸製鋼コベルコスティ―ラーズゼネラルマネージャー総監督の平尾誠二氏による特別講演が行われた29日の仙台会場では、ミヤギテレビと河北新報に取材もしていただきました。

今回のカンファレンスでは、全日程を通して「地域・学校・トップ」のスポーツの現状を共有し、そして、これからのスポーツを考えました。それを実現するためには、その3者に限らず、このカンファレンスへの参加者を含めた「様々な立場の人々」が結ばれることが重要だと私たちは考えています。その意味では、「結ぶ」をコンセプトに開催したこのカンファレンスにおいて、参加者の皆様から「様々な分野からスポーツを考えることができた」「様々なスポーツの価値を知ることが大切であると感じた」などのご感想をいただき、私たちが関わっていく未来スポーツに向けて、確かな一歩を踏み出すことができたと実感しています。

最後に、今回行われた12セッションのキーワードをお伝えして、私からの報告を終わりにしたいと思います。

“人と人との関わりの中で” “共通のビジョンを持つことで組織はうまくいく” “知ること・動くこと・変えること” “おかげさまの環” “井戸から出る” “今、オリンピック招致活動で何を残すか” “コーチングと情報戦略” “すべての子どもにチャンスを” “approaches to innovation” “配分から投資へ” “地域から世界への挑戦” “何もしなければ何も生まれない”

<編集後記>
今回のカンファレンスで、私は学生統括の担当になりました。写真・ビデオ撮影や、要点をまとめたレポート作成に従事する学生をまとめたり、指導をしたりしましたが、意外と難しいものですね。i-SIM Newsを購読されている皆さんで、今回のカンファレンスのレポート(A4・6ページ)をお読みになりたい方がいらっしゃいましたら、isim2008@scn.ac.jp までパソコンのメールアドレス、または郵送先をご連絡ください。その他のご意見・ご要望もお待ちしております。(前田)

2009年8月24日月曜日

i-SIM News:005/人間性と社会性を磨く自由闊達な場=ISIMアカデミー

みなさん、こんにちは。仙台大学スポーツ情報マスメディア研究所(ISIM)専任研究員の岩瀬です。残り少ない夏休み、どのように過ごしていますか?今日は、当研究所で行っている「アカデミー事業」についてご紹介します。

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★アカデミー事業に参加し、
人間性と社会性を磨こう!
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まず、みなさんは研究所という言葉から、何を想像しますか?ISIMでは、本学スポーツ情報マスメディア学科(SIM)と連携し、スポーツの情報戦略やマスメディアに関する”研究”のみならず、本学学生の”教育”にも力を入れています。その”教育”に当たるのが、今日お伝えする「アカデミー事業」です。これは、みなさんが大学卒業後、これまで学んできたことをもとに、広く社会で貢献できるような人間性と社会性を身につけることも目標にしています。以下が、柱となる3つのアカデミーです。

1、映像撮影・編集アカデミー
現役のプロカメラマンから、映像に関するさまざまな撮影・編集の仕方を学びます。ここで学んだことを生かして母校の部活動サポートや試合の戦力分析などを行っている学生もいます。このアカデミーでは、撮影以前に、取材対象者・調査対象者とどう接するかと言った対応の仕方も学びます。映像には、その”人”が表れます。積極的に”人間性”を磨きましょう!

2、トークアカデミー
プロのアナウンサーやリポーターを目指す人だけでなく、いかに、日々のコミュニケーションを円滑にするかと考える人に適しています。私達の言葉を使った意思疎通は、全体のコミュニケーションの割合の、わずか30パーセントにも過ぎないと言われています。残りは、その人の表情やその場の流れから判断し、コミュニケーションをとっていると言われています。このアカデミーでは、豊かな表情を持つ日本語の言葉選びにとどまらず、体全体で、自分を表現すること、相手を知ることを学びます。

3、スペイン語のしゃべり場
とにかく、このアカデミーはしゃべります。例え、外国語を習得しても、母語で自分の考えを述べられなければ、外国語になっては、その表現はさらに難しくなるからです。ここでは、スペイン語を通してその文化に触れ、”自分と異なるものに触れる楽しさ”を学びます。また、スペインのスポーツや政治、国民性についても見聞を深めます。広い視野を持ち、国際感覚を備えた”社会性”を磨きましょう!(岩瀬裕子)

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★今週末は…
カンファレンス!!
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こんにちは、ISIM研究スタッフの宮本です。いよいよ今週末となりました。8月28日(金)~30日(日) の3日間、仙台大学及び仙台市内にて「第2回国際スポーツ情報科学カンファレンス」を開催します。私たちの準備も大詰めですが、皆さんにとって有意義な場となるよう最善を尽くしたいと思います。高校生の皆さんは普段、なかなかこういった会議に参加する機会が少ないかも知れませんが、時にはこういった場に、友だちと足を運んでみてください。お申し込みを心よりお待ちしております。

詳細は仙台大学ホームページ http://www.sendaidaigaku.jp/ にて。

◇OH!バンデスに出演予定!
私たちは、8月27日(木)17時10分頃、宮城テレビ放送「OH!バンデス」に出演する予定です。僭越ながら、私がカンファレンスの告知をします!多分、緊張してかむと思います・・・。ぜひチェックしてみてください。(宮本学)

<編集後記>
今日ご紹介した「ISIMアカデミー」。主に火曜日と金曜日を中心に、第3体育館の教室やスタジオなどで開催していますので、もし興味がありましたら自由に見学・参加できますのでご連絡ください。その他、i-SIM Newsについてのご意見・ご要望もお待ちしております。ご連絡は isim2008@scn.ac.jp まで。情報配信の停止、配信先の変更、配信先の追加等も随時受け付けています。(Abe)

2009年8月18日火曜日

i-SIM News:004/実践型授業で情報戦略活動を学ぶ=『TeamRIFU』情報戦略プロジェクト

仙台大学の阿部です。先日行われた国際オリンピック委員会(IOC)の理事会。2012年ロンドンオリンピックでは、 実施種目に女子ボクシングが新たに追加されました。これで26競技すべてに男女が参加することに。オリンピックではいま、実施競技の「男女平等」が大きなテーマとして改革が行われています。

さて今日は、スポーツ情報マスメディア学科スポーツ情報戦略コースの授業の一つをご紹介します。

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★実践型授業の新たなチャレンジ「『Team RIFU』情報戦略プロジェクト」
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こんにちは、学部3年の大町祐太です。私たちは本年度前期、学科3年の授業「スポーツ情報戦略論演習2」のなかで、「TeamRIFU情報戦略プロジェクト」を立ち上げて実施しました。その報告を兼ねて、私たちの授業の紹介をしたいと思います。

このプロジェクトは、今年6月に行われた県高総体での利府高等学校の各部活動の戦いを、情報面で戦略的に後方支援するという形の演習でした。授業を履修する学生で情報チームを立ち上げ、主体的に活動を行いました。この演習を通じて、私たちは競技スポーツの現場に対する情報戦略活動の考え方や情報の扱い方などを学びました。

このプロジェクトのモデルとなったのは、国立スポーツ科学センター(JISS)が日本オリンピック委員会(JOC)と連携して、オリンピックの時に、現地で戦う日本代表選手団を日本から情
報を駆使して後方支援する「東京Jプロジェクト」という取り組みです。

例えばその活動では、他国のチームがどのような戦略や計画でオリンピックに臨んできているのか、今回のオリンピックではどのような新たな最先端の用具や用品が扱われているのかなど、これから日本が世界で勝つために必要な情報を集めて、それを整理・分析し、 強化に関わる人に情報を分かりやすく提供する、といったことをしています。

また、競技を越えて日本が「一つのチーム」として戦う気持ちと機能を持てるように、「Team Japanニュースレター」を作成して、日本代表選手団の選手やコーチに配布するといったこともしています。

今回私たちは、このモデルを実際の現場で追体験することで、その意義や有効性について学ぼうとしました。まず現場に出る前に、どのような成果を目指して、誰に対して、どのような情報活動を行うか、といった計画をするためのミーティングを重ねました。

そして会場では、選手や指導者、来場者、関係者からの情報収集や写真撮影を実施。それを毎日1枚のニュースレターにして、各会場で別々に戦う利府高校の関係者に対して同時に提供しました。このことで、お互いがいまどのような戦いをしているのか、あるいは試合に向けて他の競技がどのような準備をしてきたのか、といったことを共有し、競技を越えた一つのチーム(=Team RIFU)として試合に挑んでもらえるような仕組みを作り、実際に行いました。 映像を撮影して、Team RIFUのモチベーションビデオを制作してDVDで提供するといったことにもチャレンジしました。

活動後の振り返りのためのミーティングでは、沢山の課題が明らかになり、情報戦略活動の難しさを痛感しましたが、一方で現場の先生方から「一つになって戦うことができた」といった内容のコメントをいただくことができ、一つの成果もあったかと思います。

私は、このプロジェクトのリーダーをさせてもらいました。正直、 自分でやらなければならないことが沢山あって大変でしたが、その分、情報戦略ついて色々な角度から学べたと思います。また実際に行動したことで、自分がどこまでできるのかということが良く分かった気がします。

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いかがでしたか。学んだことを、自分の力として実際に社会の中で発揮する。それがどのくらい出来るかは、行動してみて初めて分かります。実現できたこと、できなかったことを振り返りながら、私たちにとって大切なことは何かを考える、そういった授業を学生主体に行っています。ぜひ皆さんにも、そのような授業を通じて沢山のことを考え、学んでいただきたいと思います。

<編集後記>
ここ数日、暑い日が続いています。また新型インフルエンザの脅威も続いています。体調には十分に気をつけて、有意義な夏休みをお過ごしください。i-SIM Newsも4号となりました。ぜひ皆さんからの感想をお聞かせください。ご連絡はisim2008@scn.ac.jp まで。(Abe)

2009年8月10日月曜日

i-SIM News:003/多くの仲間に感謝して=リスペクト!おかげさまプロジェクト





仙台大学の阿部です。いつもありがとうございます。今回は、宮城県サッカー協会やベガルタ仙台などと一緒に仙台大学が推進している「リスペクト!おかげさまプロジェクト」について。昨日実施されたオープンキャンパスのご報告と併せてお届けします。

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★リスペクト!
おかげさまプロジェクト
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仙台大学ではいま、宮城県サッカー協会・ベガルタ仙台・ベガルタ仙台ホームタウン協議会と協力して「リスペクト!おかげさまプロジェクト」を推進しています。

Q.「リスペクト!おかげさまプロジェクト」ってなに?
A.私たちのスポーツは、普段、気にも留めていないところで、多くの仲間に支えられています。私たちが、自由にスポーツを楽しめることに感謝して、お互いによりよいスポーツ環境をつくっていこう。というプロジェクトです。

Q.どんな活動をしているの?
A.6月から始まったこのプロジェクトでは、「ファミリーあいさつ運動」を皮切りに、様々な活動を展開していく予定です。現在は、ベガルタ仙台のホームゲームの際、入場ゲートであいさつ運動を行っています。コミュニケーションの基本は「あいさつ」ということで、笑顔で元気にあいさつを交わし、ステキな環境をつくっていきましょう。

また、このプロジェクトをみなさんに知ってもらおうと、ベガルタ仙台のホームゲームの際、スタジアムの大型ビジョンでの普及CMの上映やポスターでの告知、ハーフタイム中での横断幕を持った行進などをしています。

Q.仙台大学はどう関わっているの?
A.仙台大学内でも、よりよいスポーツ環境づくりを目指しています。また、スポーツ情報マスメディア学科では、学科の特色を活かして、このプロジェクトに大きく関わっています。

プロジェクトの普及CMやポスターを制作したり、仙台大学のある船岡駅から大学まで続く商店街を歩いて、1軒1軒に普段の感謝の気持ちを伝えるとともに、普及ポスターの掲示をお願いしました。この「おかげさまロード」をきっかけに、学内から地域へと、この運動を広めていきたいと考えています。

自分たちが制作したものが、公の場で活用されることはとても嬉しく思います。と同時に、情報を扱うことの責任の大きさや重さも実感していて、学ぶことがたくさんあります。

◎オープンキャンパス版「リスペクト!おかげさまプロジェクト」
8/8(土)、仙台大学オープンキャンパスに来てくださった高校生のみなさんにもご協力いただきました。いつも、自分を支えてくれている大事な人に向けてのメッセージを画用紙に書いてもらい、写真をパチリ。みなさん悩みながらも、家族やコーチ、部活の仲間達に向けての感謝のメッセージを書いていました。普段は言えないような、感謝の気持ちを伝えるきっかけづくりができたかと思っております。

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このように、「リスペクト!おかげさまプロジェクト」ではさまざまな活動を展開中です。自分を支えてくれている人やモノに対して、「おかげさま」の気持ちを見つけた時、もうすでに「おかげさまの環」は広がっているのです。みなさんも、一緒に「おかげさまの環」を広げていきませんか?


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★オープンキャンパス報告
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「僕はスポーツ情報戦略に興味があるんです。でも、まだ迷っています」。オープンキャンパスでのスポーツ情報マスメディア学科の個別相談に訪れた一人の方は、そう言って、色々な思いを聞かせてくれました。

8月8日(土)に開催された仙台大学オープンキャンパスには、小雨の降る中、多くの方にご参加いただき、誠にありがとうございました。本学科のイベントにも、のべ282名の方にお越しいただきました。スタジオでの番組制作体験や映像編集ソフトを活用したオリジナルDVD制作、教員・学生による個別相談、本学科やスポーツ情報マスメディア研究所関連資料の提供等を通じて、皆さんにとって本学科の全体像をより知っていただく機会であったならば幸いです。

私たちは今回、「いつでもキャンPass」というパスカードを発行しました。ご登録いただきました皆さん、ありがとうございます。ぜひカードを有効活用していただき、皆さんがこれから進もうとする道を決めていく上でのお手伝いをさせていただければと思います。今後も引き続き、本カードの登録を受け付けておりますので、 isim2008@scn.ac.jp (担当:藤本晋也)までお問い合わせください。(阿部篤志)

<編集後記>
外はしとしとと降り続いていますが、雨が地を固めていくように、おかげさまプロジェクトを一つの小さなきっかけとして、誰しもがお互いに感謝の気持ちを持ってスポーツが成り立つような文化が、ゆっくりとゆっくりとこの地に醸成されていくことを私たちは目指しています。今度は皆さんと一緒にできることを考えていければと思います。アイディアがあればぜひお知らせください。ご連絡は isim2008@scn.ac.jp まで。(Abe)

2009年8月3日月曜日

i-SIM News:002/国際スポーツ情報科学カンファレンスのご案内


皆さんこんにちは。仙台大学スポーツ情報マスメディア研究所の宮本です。i-SIM News配信スタートから間もないですが,是非皆さんに知ってもらいたい情報があり、早速第2弾を配信します。

今回はマスメディア研究所主管の「第2回国際スポーツ情報科学カンファレンス」と仙台大学の「オープンキャンパス」についてのお知らせです。

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★第2回
国際スポーツ情報科学
カンファレンスのご案内
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8月28日(金)〜30日(日)の3日間、仙台大学(29日は仙台市青葉区のエル・パーク仙台 )で、「第2回国際スポーツ情報科学カンファレンス」を開催します。「スポーツ情報」をキーワードにスポーツの社会的意義や国際的な動向について、さまざまな立場や視点から深く考え合い、情報を共有することを目的としています。このカンファレンスはスポーツ情報マスメディア学科の授業の一環として実施される公開講座でもあり、スポーツ情報マスメディア学科がどのようなことを学んでいるのか知ることもできます。スポーツ関係者や保護者に限らず学生の皆様の参加もお待ちしています。なお、時間・場所・参加申込等の詳細は仙台大学ホームページhttp://www.sendaidaigaku.jp/をご確認ください。

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★8/8は何の日?
是非お越し下さい!
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先週にご案内しました通り、来る8月8日(土)、仙台大学でオープンキャンパスが行われます。オープンキャンパスでは、スポーツ情報マスメディア学科の教員のみならず、現役の学生も皆さんの相談に対応できるよう、大学でお待ちしています。申込不要、出入り自由ですので、ぜひ足を伸ばしていただければと思います。詳細は仙台大学ホームページ www.sendaidaigaku.jp/ をご確認ください。

<編集後記>
研究所では7月の初旬から汗水流しながらカンファレンスの準備をしています。たくさんの参加者や素晴らしい講師の方々も来られるので成功できるように頑張っています。皆さんの参加待ってます!!ご連絡は isim2008@scn.ac.jp まで(※「.」(ドット)などが複数入った一部の携帯メールアドレスからは送信できないこともあります)。情報配信の停止、配信先の変更、配信先の追加等も随時受け付けています。今後ともよろしくお願いします。(宮本)