2010年8月23日月曜日

i-SIM News 057/世界と繋がる第一歩=YOG現地レポート〈3〉完

こんにちは。仙台大学スポーツ情報マスメディア研究所(ISIM)の木間です。
阿部研究員の前半調査を引き継ぎ、8月17-22日の間に研究所から木間・稲福の両スタッフが第1回ユースオリンピック競技大会へ視察調査に行って参りました。特別号〈3〉としてYOG現地レポートをお届けいたします。派遣チームの稲福貴史研究スタッフ、よろしくお願いします。
◆世界と繋がる第一歩=YOG現地レポート〈3〉完
ISIMの稲福です。今日は皆さんにシンガポール現地レポートの締めくくりをお届けいたします。事前調査では、第1回ユースオリンピック競技大会(YOG)における文化・教育プログラム(CEP)は選手だけが参加し、そこからオリンピックバリューの「Excellence(卓越)」「Friendship(友情)」「Respect(尊重)」を学んで行くことであると理解していました。
しかし、ユースオリンピックの現地ではプログラム実施以前に、若いスタッフが積極的に運営に参加することでYOGそのものを盛り上げ、同世代の選手とのコミュニケーションの中でお互いにアイデンティティを確立しながら、異文化交流を行っていました。
スタッフにインタビューを行ったところ、彼らのほとんどが世界の人々と触れ合うことを目的として参加しており、さらに3つの価値の中で「Friendship」が自分にとって最も重要なことであると考えていると回答してくれました。
また、CEPマネジャーはユースオリンピックに参加することは選手はもちろん、若いスタッフにとっても異文化に触れる良い機会であると述べており、オリンピックバリューはそのすべてを持ち合わせていることに最も価値があると語ってくれました。
一方、選手村での選手へのインタビューでは、CEPに参加した事でオリンピアンとしてあるべき姿を考える良い機会になったと話してくれました。
YOGは選手のみならず、同世代のスタッフにとっても有意義な場であり、YOGにさまざまな形で参加する事でオリンピックバリューを学ぶ事ができると感じました。みなさんも、まずは自分の興味のあることからほかの国々を調べ、世界に目を向けてみてはいかがでしょうか。異文化を知る事でこれからの日本に必要なことが見えてくるのではないかと感じました。
<編集後記>
初めてのシンガポールはYOGの旗や幕が色とりどりに装飾され、賑やかな街並みにYOGが溶け込んでいるようでした。最初に話しかけてくれたスタッフはなんと14歳!うまく話せない私に「Where are you from?」と声をかけてくれて、緊張をほぐしてくれたことは忘れられません。小さな国の小さな(若い)スタッフに勇気づけられた海外経験となりました。
さて、お知らせです。研究所主管の「第3回国際スポーツ情報カンファレンス」を8月27-29日の3日間開催いたします。27、29日の2日間は仙台大学、中日の28日はエル・パーク仙台6F(仙台市青葉区)で行います。平尾誠二・神戸製鋼ラグビー部GM兼総監督はじめ、日本のトップスポーツを支える講師をお招きしております。無料です。お越しをお待ちしております。ご質問・ご意見などがありましたらisim2008@scn.ac.jpまでご一報ください。(木間)