2011年2月7日月曜日

i‐SIM News077/「教えて!先生」〈9〉小野寺努先生/映像編集 未来への課題

仙台大学スポーツ情報マスメディア研究所(ISIM)の荒木です。立春の日の4日、校内の片隅で、紅梅が2,3輪ほころび始めました。1月下旬までは厳しい寒さでしたが、季節のうつろいは確かです。さて、今回の「教えて!先生」は、ISIMの映像アカデミーで有志学生に映像の「いろは」から高度な技術までを教えている小野寺 努(おのでら・つとむ)非常勤研究員に登場してもらいます。小野寺先生、お願いします。

◆映像編集 未来への課題
こんにちは。小野寺努です。テレビ番組やCM、さまざまな映像制作に携わっています。映像制作の中には編集という作業がありますが、今では自宅でもパソコンで手軽に映像編集が楽しめるようになりました。プロの世界もパソコンを利用しての映像編集が主流になっています。以前のように専門的知識を要する世界とはちょっと変わってきたと思います。プロの世界でも手軽に編集できる事により、「何をどのように伝えるか」というメディアの基本が失われてきている様にも感じます。みなさんには「メディアの基本」をしっかり学び、物事の本質に迫る気概を持って映像制作をしてもらいたいと思います。

<編集後記>かつて新聞記者は「カメラとメモ帳、鉛筆さえあれば食べていける気楽な稼業」と言われたものです。ところが今やパソコンが主役で、電子編集の時代。"切り替え"の際は混乱しました。映像の世界はさらに日進月歩です。しかし、ツールが変わっても「伝える心」は不変だと思います。あなたも一緒に「スキル」と「ソウル」を勉強してみませんか。(荒木)