2011年1月31日月曜日

i-SIM News076/「教えて!先生」〈8〉石丸出穂先生/バレーボールの情報戦略活動

 こんにちは。仙台大学スポーツ情報マスメディア研究所の大町です。
 今週から、年末年始などで中断していた「教えて!先生」をお送り致します。今回は仙台大学講師、仙台大学男子バレーボール部監督を務める石丸 出穂(いしまる・いずほ)先生です。それでは石丸先生、よろしくお願い致します。
◆バレーボールの情報戦略活動
 皆さんこんにちは。石丸出穂と申します。私は男子バレーボール部の監督をやりながら、『アナリスト』というゲーム分析を中心とした、情報戦略スタッフを育成しています。昨年11月に東京で行われた女子世界バレーで、日本が銅メダルを獲得した事はご存知の方も多いと思います。熱戦の最中、眞鍋監督がiPadを片手に、選手に指示を出す姿がテレビを通して全国に流れました。そのiPadにゲーム情報を送っていたのが『アナリスト』です。今やバレーボール界では日本だけでなく、アナリストの情報なくして世界と戦うことは、とても考えられない状況になっています。ゲームで現れる情報を収集・分析・伝達して、監督の意思決定サポートを行っていくことが、バレーボールの情報戦略活動を担うアナリストの重要な役割なのです。
《編集後記》
 石丸先生はバレーボールの実技指導だけではなく、部活動でのミーティングの持ち方や、対象者に応じた指導の方法などを学生が自ら考えながら演習するという、大変ユニークな授業を行っています。「コミュニケーション」や「情報収集」といった、座学だけでは身につけられないことを、頭と体を使って自分で考えて動いてみるのが大学の授業です。そのねらいは、実際の場面で活かす「状況に応じた実践力」を伸ばすこと。そこが大学の良いところだと私は感じています。(大町)