2011年2月14日月曜日

i-SIM News078/「教えて!先生」〈10〉阿部篤志先生/情報戦略は準備の科学

こんばんは。仙台大学スポーツ情報マスメディア研究所の大町です。先週は悪天候の中、一般入試(前期)挑戦のため来学された受験生のみなさん、本当にお疲れ様でした。今週も前回に引き続き「教えて!先生」をお送りいたします。今回はこの研究所の研究員で、本学講師の阿部 篤志(あべ・あつし)先生です。ご専門はスポーツ情報戦略です。スポーツにおける情報戦略とは?
◆情報戦略は準備の科学
世界で活躍するための要件に、「その『世界』にいることが自分にとって『当たり前』であるかどうか」ということがあります。この「世界」というのは、競技スポーツでいえば当然「競技レベル」でもあるのですが、実はそれだけではありません。実力を発揮する上で、世界とは「仲間」や「場」を意味することもあります。あるいは「条件(ルール)」をさすことも。いずれもよく「知る」ことが肝要です。つまり、自分の目標を偶然から必然に近づけることは、多くの部分で「準備(preparation)」に委ねられているのです。情報を以(もっ)て世界を見渡すことで、あらかじめその時に備えて行動を起こしていくこと。「スポーツ情報戦略」とは準備の科学なのです。
<編集後記>
仙台大学では、先週から学生たちが約2ヶ月間の長い春休みに入りました。帰省する人、大学で自主学習を行う人、アルバイトに精出す人ー。人によって休みの過ごし方は異なりますが、春休みは新たなステージを迎えるための大切な準備期間です。志望達成のためラストスパートが必要な人もいることでしょう。みんなが"桜満開の春"を迎えられることを願っております。(大町)