2009年12月28日月曜日

i-SIM News:023/2009 プレーバック

こんにちは。仙台大学スポーツ情報マスメディア研究所(ISIM)の荒木です。2009年も総括の時期を迎えました。スポーツ界を顧みると、世界陸上選手権男子100mでジャマイカのボルトが9秒58の世界新で駆け抜けました。ワールド・べースボール・クラシック(WBC)では、侍ジャパンが連覇し、日本中を沸かせました。目を東北に転じれば、プロ野球の楽天イーグルスが"下馬評"を覆してパリーグ2位と大暴れ。地力をつけてきたことを証明しました。また、サッカーのベガルタ仙台はJ2初優勝。勢いに乗って天皇杯でも初の4強入りし、明日29日の準決勝でガンバ大阪と対戦します。モンテディオ山形もJ1残留を決め、来期のみちのくダービーが楽しみです。東北のスポーツファンにとってはたまらない年でした。皆さんはこの一年、いかがでしたか。それでは、今年を締めくくるi-SIM Newsを粟木一博研究員にお願いいたします。どうぞー。

◆2009 プレーバック
先日、サンタクロースから指令があり、娘にクリスマスプレゼントを贈りました。前から彼女が欲しがっていた電子辞書です。英和辞典だけではなく機能満載、とても便利です。しかし、電子辞書がどれだけ便利になろうとも紙でできた辞書がなくなるとは思えません。それはなぜでしょうか。紙、インクの香りや質感、前後にある関係のない語句。単語の意味を調べることとは無関係に見えるようなことが、案外、紙でできた辞書の魅力を支えているのかもしれません。スポーツも同じです。仮想空間が本物の体験に取って代わることは決してないでしょう。研究員と活動に関わる様々な人たちとがスポーツをテーマに実際に様々な経験をし、それによって「つながり」を築き、それを強めてゆく。そんな研究所の一年を振り返っ てみました。
宮城県サッカー協会、ベガルタ仙台、ベガルタ仙台ホームタウン協議会とともによりよいスポーツ環境づくりをテーマに「おかげさまプロジェクト」が発足。その中でCM映像やポスターの制作などの役割を担いました。キーワードは「ありがとう」、「どういたしまして」です。
8月28日から3日間、宮城テレビ放送との共催で「第2回国際スポーツ情報科学カンファレンス」を開催しました。29日には2016年東京オリンピック・パラリンピック招致委員会の河野一郎事務総長とラグビーの神戸製鋼コベルコスティ—ラーズゼネラルマネージャー総監督の平尾誠二氏による特別講演が行なわれました。3日間を通じて延べ130名の参加がありました。参加者、スポーツの現在と未来、あらゆる環境で行われているスポーツ。これらを「つなぐ」ことがテーマとなりました。
9月20日(日)から22日(火)までの3日間、北海道中川町で、今年で2回目となる「こどもスポーツ大学」が開催されました。参加した子ども達は上川北部地区五市町村から集まった小学4年生から6年生までの24名です。スポーツを通じてルールを守ることや仲間と協力することなどを通じて「自ら考え行動すること」を学ぶ2泊3日の活動です。この他、このi-SIM Newsの発信開始、研究委託を受けている、和歌山県、秋田県、岩手県でのタレント発掘・育成事業など、おかげさまで大変充実した一年を送ることができました。来年度もますます活動を発展させていく所存です。どうぞ皆様方の温かいご支援、ご指導を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

〈編集後記〉一喜一憂するような社会の動き、様々な人間模様を織りなした2009年もフィナーレを迎えつつあります。まさに「光陰矢のごとし」。残すところ数十時間。人も物も忙しく動く時期です。帰省時の交通事故や風邪などにはくれぐれもお気をつけ下さい。「終わりよければすべてよし」。心安らかに2009年を送り、すがすがしい気分で新年を迎えたいものです。
(荒木)