2010年5月10日月曜日

i-SIM News:041/五月病を吹っ飛ばせ!

仙台大学スポーツ情報マスメディア研究所(ISIM)の荒木です。新入生の新天地での生活も、はや一カ月が過ぎました。充実した毎日を送っている人も多いでしょうが、中には志と異なる環境に失意を感じ、落ち込んでいる人がいるかもしれません。しかし、人生のとばぐちの青春時代に、悩みは付き物です。困難に挑戦する姿勢は欠かせませんが、時には学校の相談所に駆け込むなり、家族や友人にアドバイスをもらうことも必要です。60代半ばのおじさんから、若い皆さんにエールを送ります。
◆五月病を吹っ飛ばせ!
五月病とは広辞苑によれば、「4月に新しく入った学生や社員などにしばしば現れる神経症的な状態」のことです。家族や故郷がむしょうに恋しくなって勉学に身が入らなくなる人、複雑な人間関係・仕事上の悩みから無気力な状態に陥るケース等が該当します。あたかも自分がダメ人間になったような気分になりますが、そんなことはありません。お父さんやお母さん、周囲の大人たちのほとんどがその荒波にもまれ、乗り越えてきた"先輩"です。悩んだことなど無い−という人はまれです。自分を過度に追い詰めないで、「明日は明日の風が吹く」くらいの気の持ち方もありでしょう。
40年以上前に新聞社に入社し、警察回りをした時、ミスをしては怖いデスク・キャップに「会社に来なくていい」「お前なんか死んでしまえ」と何回言われたことか。それでも自分自身あまり出来の良い記者ではなさそうだと自覚し、怒られて当然と思っていたのか、辞めようと言う気は起きませんでした。優秀だと目された2年先輩の記者が、誰もいない資料室の片隅で涙していた姿を垣間見て、「辛いのは自分だけじゃないんだ」と妙に納得したこともありました。
人生は長いものです。車のハンドルに遊びがあるように、いつも緊張ばかりしていては逆に安全運転もままなりません。お互い、肩の力を抜いた生き方もあっていいでしょう。もっとも、楽天的に生きていければ万事めでたし−と言うわけではありません。耐え忍び、粘り腰で難問・課題に真っ向から立ち向かわなければならない場合もあるでしょう。今はそうした際にいかに力を発揮できるか鍛錬している時期と考えてはどうでしょう。前向き、前向きに。
<編集後記>
コンサルタントでも教員でも無いおじさんが、時折矛盾するような話を書きました。でも、気持ちは「若人よ、元気で健やかに」との思いです。近年、若者を取り囲む就職などさまざまな環境が厳しさを増しています。おじさんは「みんな頑張ってください」と強く願います。研究所には年配者だけでなく、若いお兄さん、お姉さんもいます。気軽に足を運んで雑談でもしましょう。isim2008@scn.ac.jp(荒木)