2009年10月5日月曜日

i-SIM News:011/スポーツの未来に向けて=ISIMと地域タレント発掘・育成事業

仙台大学の阿部です。昨日、岩瀬研究員とともにデンマークのコペンハーゲンから戻りました。2016年のオリンピック・パラリンピックは、ブラジルのリオ・デジャネイロで開催することが決定。「TOKYO2016」はその夢を実現することができませんでしたが、記者会見では招致メンバーの多くが、「一つのチーム」として招致活動に最善を尽くすことができたことの意義を、それぞれの表現でコメントしていました。このことは報道ではあまり広く伝えられていませんが、今後の私たちのスポーツを考える上では重要な点だと感じています。

そこで今日は、スポーツの未来について考えるテーマとして、スポーツ情報マスメディア研究所(ISIM)が参画している「タレント発掘・育成事業」について、研究所スタッフの前田がお届けします。

◆スポーツの未来に向けて=ISIMと地域タレント発掘・育成事業
こんばんは、ISIM(アイシム)の前田です。各都道府県ではいま、国民に夢と希望を与える「オリンピアン」の輩出や、子どもが自分に適したスポーツに出会い世界を目指していくことを目的とした「タレント発掘・育成事業」が盛んに行われています。

ISIMでは、福岡県、和歌山県、岩手県、秋田県、北海道上川北部5市町村(名寄市・美深町、中川町、下川町、音威子府村)でのタレント発掘・育成事業において、受講生である子ども達へ「自ら考え行動する」ことができる主体性のあるスポーツ選手の育成を目指した「スポーツ教育プログラム」を提供しています。

このISIMスポーツ教育プログラムは、国際舞台をめざすうえで欠かせない要素のひとつである「円滑な人間関係を構築することやチームの中で自分の力を発揮する能力」、「問題を発見・解決する能力」、「自分を見つめる能力」を高めることができるように、座学だけではなく、ゲームやグループワークなどを体験的に学ぶプログラムです。

またISIMでは、日本を代表する選手・コーチが参加する講習会や地域のスポーツ講習会など、スポーツに関わるあらゆる方々のニーズに応じて、同様のプログラムを提供しています。

ISIMはこれからも、スポーツに関わるあらゆる方々と共に、子どもたちの未来の可能性が拡がるプログラムのあり方を考えていきたいと思います。

<編集後記>
国際オリンピック委員会(IOC)は、2016年オリンピック・パラリンピックの開催地を決定した後、スポーツを取り巻く様々な課題について、世界のスポーツ関係者とともに熱く議論を続けています。オリンピック・パラリンピック招致活動のレガシー(未来に引き継がれるもの)について、皆さんはどのようにお感じになっていますか。私たちは、今回の招致活動がこれですべて終わってしまうのではなく、これがきっかけとして動き出している色々なことが、今後もさらに持続可能なものとしていかに発展していくかということが大事だと感じています。そしてそのために、私たちに出来ることは何でしょうか。次回のi-SIM Newsでは、さらにスポーツの未来について考えます。今回の招致の結果や未来のスポーツのあり方についてのご意見やご感想を是非、 isim2008@scn.ac.jp までお寄せください。(Abe)

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