2012年10月31日水曜日

i-SIM News 114/ゼロから創り出す、前向きな議論を!スポーツ情報戦略フォーラムVol.008

 実践的な情報活動のスキル向上を目指すことを目的とし、スポーツ情報戦略グループが主催している「スポーツ情報戦略フォーラム」。10月5日には、仙台大学教授で現在は筑波大学に出向中の勝田隆(かつた・たかし)先生をお招きし、第8回スポーツ情報戦略フォーラムが開催されました。(ISIM 溝上拓志 アシスタント・スタッフ(SIM4年))

 勝田先生は、ロンドン2012JOC日本代表選手団本部役員で、スポーツ基本法(2012)やスポーツ基本計画(2012)など現在の政策動向に精通しています。従って日本代表選手団における取り組みをはじめ、テレビ中継からは知ることができないロンドンオリンピックの舞台裏や情報戦略の取り組みなどをお話していただき、とても充実した勉強会になりました。

 テーマは、「スポーツの未来を創造するための(私的)キーワード」。前半と後半2つのセッションに分け、社会におけるスポーツの在り方について、私たちはこれからどのように考え行動すれば良いのか学び、議論し、思考を深めました。

 前半は学部生を中心とした講義形式で行い、写真や映像、表などでとても詳しく、且つ分かり易く説明していただきました。今年のロンドンオリンピックにおけるメダル獲得状況の見方や、メダル獲得に向けて実施された支援活動などの情報提供がありました。オリンピック開催の今日的意義や、スポーツの価値とは何かについて改めて考える有意義な時間となりました。



 後半の講義は、大学院生及び教職員を中心にディスカッション形式ですすめられました。ロンドンオリンピック大会を通して各自が抱いている興味や意見を出し合いました。先生は、「今後オリンピックのような国際的な競技大会について考えるためには、新しい切り口や捉え方が重要であり、社会的意義のある新たな価値を創造しようとする姿勢が大切である」と言っていました。このような発想が、スポーツの未来を築いていく上でとても重要ではないかと感じました。

 フォーラムを通して、現在あるものを有効に活用することに加え、新たな一歩を踏み出すためには、新たな発想が大切だと考えるきっかけとなりました。

  スポーツ情報について考え、学び、思考を深めることで情報活動のスキル向上に繋がるよう、今後もスポーツ情報戦略フォーラムを計画し開催していこうと考えています。