2011年11月2日水曜日

i-SIM News 092/こどもスポーツ大学 in OTOINEPPU 開催!

1029(土)、30(日)の2日間、北海道中川郡音威子府(おといねっぷ)村で1泊2日の「こどもスポーツ大学」が開催されました。対象は、北海道上川5市町村の小学3〜6年生21名。子どもたちは自分で考えて行動することの難しさを体験しながら、それぞれがいま"できないこと"をどう乗り越えるか、スポーツを通じてチャレンジしました。(ISIM研究スタッフ 大町祐太)
 
 今回のこどもスポーツ大学のテーマは"できないこと"は"できるようになる"。それぞれがいま"できないこと"はどんなことだろうか、そして2日間で"できるようになる"ためには何をしなければいけないのかを考えることからプログラムがスタートしました。21人の"大学生"たちは「友達をなるべくたくさん作る」「多くの友達に話かけるようにする」など、それぞれの"できないこと"を発表。2日目の修了式までに目標が達成できるよう、自分自身と約束をしました。
 こどもスポーツ大学では子どもたちは小学生ではなく大学生という設定なので、自分のことは自分でなんとかしなければいけません。時間の使い方から、体調管理まで、先生からの指示はありません。その代わりに、先生方がたくさんのヒントを与えてくれます。「自分の体を整えるためには、どんな食べ物が必要なのか」「スポーツとことばは、実はすごく関係があること」「"できないこと"というのは、本当はすごく良いことであること」など、たくさんのアドバイスがありました。これらを自分の中で「考えて」「整理して」「行動する」ということが小学生と大学生の大きな違いです。
 はじめに自分と約束したことが、2日間で"できるようになった"学生、2日間では"できなかった"学生、もちろん結果はそれぞれでしたが「大切なのは今回できなかったことを、これからも"できるようになる"ために努力すること」であるという先生方からの最後のメッセージ。はじめのときとは比べものにならない程、成長した彼らの顔つきは、今でも脳裏に鮮明に残っています。
 自分ができないこと「Chance(機会)」に「Challenge(挑戦)」して、できるようになる「Change(変化)」ということ。これは21人の子どもたちだけではなく、私たち大人にとっても感慨深いテーマでした。子どもたちが一生懸命変わろうとする姿を見て、むしろ周りにいる大人たちが本気になってしまうところも、こどもスポーツ大学の魅力であると私は感じています。またいつか、熱い気持ちを持った大人たちの中で、より大きくなった"大学生たち"に再会できる日を楽しみにしています。