2011年10月5日水曜日

i-SIM News 090/第2回こどもスポーツ大学 in NAGAOKA開催!

 923日(金)から25日(日)、新潟県長岡市で2回目となる「こどもスポーツ大学」が開催されました。今年度は長岡のスポーツをリードする中学生を対象に、様々なスポーツ教育プログラムを実施しました。子どもたちの小さな成長に気づき、喜びを感じさせられるとともに、私たちが学びを与えてもらった三日間となりました。(ISIM 木間奈津子 運営スタッフ)
 
 長岡市体育協会からの受託研究として、「スポーツを学ぶ力・スポーツから学ぶ力・スポーツで学ぶ力」をメーンテーマに「こどもスポーツ大学」を開催しました。長岡市内から9競技39名の中学生男女が参加し、コミュニケーションゲームやタグラグビーを通して、スポーツの楽しさやチームに自ら関わることの大切さ、「自分たちで自分たちを治める(自治)」ということを学びました。また、この大学では仙台大学運動栄養学科の丹野先生(管理栄養士)が宿泊先や業者と何度も話し合い、栄養バランスを考えた食事を提供しました。食育プログラムでは、成長期を迎えた中学生一人ひとりが自分に必要な栄養の採り方やバランスを意識することの大切さも学びました。
 
 こどもスポーツ大学では日頃あまり体験しないことにたくさんチャレンジします。
どんなに頑張っても試合に勝つことができなかったキャプテンがいます。敗因は彼にはわかっていました。「もっと前に走って!」「声だして!」懸命な呼びかけに苛立ちが表れます。試合終了。彼の努力は実りませんでした。曇ったままのこころを抱えて、彼は修了式を迎えました。しかし、各チームから選ばれるMVP(優秀選手)としてコーチから彼の名前が呼ばれます。試合中の頑張りと最後まであきらめなかった姿勢を賞賛された途端、強ばった表情がしだいに照れに変わり、大きな拍手の中、彼は堂々とそこに立ちました。
 
 この三日間、思い通りにいかないことはたくさんあったと思います。それは地域のクラブや学校、家庭でも同じです。思い通りにいかないとき、そのことに自分がどう向き合うか。参加した39人の中学生は自身のなかにある「新しい自分」にエールを送ることができたのではないでしょうか。
子どもたち一人ひとりの種が長岡という熱い大人たちの耕す「地域の土」で育っていくことを祈っています。