2012年3月21日水曜日

i-SIM News 100/ISIMで学んだこと

こんにちは。スポーツ情報マスメディア研究所(ISIM)所長の山内です。あの大震災から早くも一年が経過しました。被災地では今もなお癒えぬ悲しみにくれる人、辛い思いを心の奥にしまい込み、元気に復興に向き合う人など様々です。新たな目標に挑戦する人も多く見られるようになりました。そんな人達に自然界はようやく春の日差しを届ける季節になりました。春は旅立ちの季節でもあります。
ISIMからも3人が仕事を終え「夢」を描いて新たな道を歩むことになりました。3人がご挨拶申し上げます。
http://isim-suni.blogspot.jp/

「スポーツのもつチカラ」
二年間、研究所運営スタッフとしてお世話になりました。春から被災地(宮城県七ヶ浜町)にある総合型地域スポーツクラブの運営に携わります。
総合型地域スポーツクラブとは、日々の生活を過ごさせていただいている愛すべき地域(地元)が抱えている(気づいていないこともある)課題・問題を「スポーツ」という方法を用いてよりよく、住みやすい‘Happyな場所’にしていくためのツールだと考えています。ISIMが提供する多くのプログラムを通して見えた地域の人々の表情にその‘Happy’をみることができたように思います。
Team ISIMの一員だからこそ出逢うことのできた多くの方々との‘つながり’や経験することのできた‘最先端’を糧に被災地でまたスポーツの価値を問い続けながら、もう一度「スポーツを楽しむ」ことから始めてみようと思います。ありがとうございました。
ISIM 木間奈津子 運営スタッフ

「素晴らしい人たちとの出会いや多様な経験に溢れた2年間」
スポーツ情報マスメディア研究所では、スポーツを通して相互扶助や行動力(自ら考え行動する)、繋がりの大切さなどを学び、スポーツの素晴らしさ・面白さを感じることができました。また、多様な人との出会いや経験(挑戦)から、視野が広がり、物の見方や考え方に影響を受け、人として、スポーツに係わる一人として大きく成長することができました。この2年間でスポーツに係る人たちがスポーツを通して新たな“気づき”を得るためのお手伝いをしてきました。ですが実は、それらの活動を通して、私自身が皆さんから多様な“気づき”を得ていたことに気づきました。この2年間で得た“気づき”をどのように次へと活かすことができるのか。これまでの出会いに感謝し、人々との出会いや経験から得た知識や知恵を活かし、日進月歩、更なる成長のために行動していきます。
ISIM 稲福貴史 研究スタッフ

「人と人が繋がるということ」
こんにちは。研究スタッフの大町です。私は入学してから計5年間、この大学でお世話になりました。ISIMで働かせていただき、これまでの人生の中では見えなかった「人と人との繋がりの大切さ」に気付くことができました。ここで出会った方の多くは、皆それぞれ将来のビジョンを持っていて、目指すものがハッキリしていました。そして、その人たちが最終的に目指すものは、たくさんの人が幸せになるという未来です。スポーツに関わる人間として、常にこの気持ちを大切にすることを私は多くの人と繋がって学びました。
私の「夢」は、スポーツがきっかけとなって、たくさんの人が繋がり、そこに多くの笑顔が生まれることです。ISIMで学んだ「信念」と「姿勢」を大切にして、心も体も大きな人間になれるよう努力していきます。
ISIM 大町祐太 研究スタッフ

3人は「夢」を持って新たな道に立ち向かいます。「夢」は眺めるものではありません。夢は願いを実現するための道標です。震災からの復興はもちろん、新たな社会で活躍したいとの願いもきっと「夢」が道案内をしてくれると思います。ISIMを巣立つ3人の傍らにこれまであったものは「スポーツ」です。それぞれ進む道でも「スポーツ」の価値を伝える伝道師であって欲しいと期待しています。

2012年3月7日水曜日

i-SIM News 099/東日本大震災から1年 -スポーツの力をどう生かすか-

平和な営みを一瞬にして打ち砕いた大震災から間もなく1年が経ちます。犠牲者への断ち難い思い、先行き不透明な放射能の恐れ、進まぬ生活再建など大震災の残した爪痕は消えません。厳しい現状の中、今後どうすれば「スポーツの持つ力」で被災者の方々を元気付けることが出来るのかー。スポーツ界に、大きな課題が横たわっています。(ISIM 荒木廸 事務課長)

日本中が大震災で打ちのめされていた2011年7月17日、サッカー女子W杯ドイツ大会で「なでしこジャパン」が初めて世界の頂点に立ちました。決勝の対戦相手は、日本が過去24回戦って1回も勝てていない米国です。先行されては追いつく粘りの末にPK戦までもつれ込み、米国が力尽きました。スポーツの持つ力が、失意の日本人を奮い立たせてくれました。
時代は一気に遡りますが、第2次世界大戦で日本が降伏した3、4年後のことです。「フジヤマのトビウオ」と言われたスイマー古橋広之進が、400m自由型や1,500m同で次々と世界記録を塗り替えました。芋で腹を満たし、藻の浮くプールでひたすら練習に明け暮れた毎日。敗戦国とあってオリンピックなどの国際大会には参加を許されなかった中での快挙でした。米空軍の空襲による“焼野が原”で、生きることに精一杯だった敗戦国民は、「フジヤマのトビウオ」の力泳で誇りを取り戻し、復興に大きな弾みがつきました。
この1年、多くのアスリートがさまざまな活動を通して被災地に元気と勇気を運んでくれました。有意義なことでした。これからは被災者や子どもたちに、自らスポーツを楽しんでもらう“場”を作ることが欠かせません。スポーツに関わる人間・組織が知恵を絞る時です。既にあちこちで実践されているのでしょうが、被災者に寄り添い、声を聞き、ニーズを分析し、継続的に活動できる足腰の強い組織の構築が大切でしょう。長い取り組みとなりそうです。

2012年2月16日木曜日

3/19開催「グローバル・スポーツキャリアカンファレンス2012 in Sendai」について

 各位

仙台大学スポーツ情報マスメディア研究所の阿部です。
いつもお世話になっております。
本日は、仙台大学大学院が主催する「グローバル・スポーツキャリアカンファレンス 2012 in Sendai」についてご案内致します。

 年度末のお忙しい中かと存じますが、トップコーチ及びアスリートのこれからのスポーツキャリアの在り方について皆様とともに考える時間としたいと思いますので、何卒ご参加のほどよろしくお願い申し上げます。

 ご参加いただける方は、下記URLにございます「参加申込書」をご記入の上、申込書に記載されたメールアドレスまたはFAXにてご返信ください。

                  記

仙台大学大学院「グローバル・スポーツキャリアカンファレンス2012 in Sendai」

日 時: 2012年3月19日(月)13:00~17:30
会 場: フォレスト仙台・第1フォレストホール(宮城県仙台市青葉区柏木1-2-45)
http://www.forestsendai.jp/annai/tc_13.html
定 員: 100名
参加費: 無料

※本カンファレンスは、文部科学省「競技者・指導者等のスポーツキャリア形成支援事業における「スポーツキャリア大学院プログラム」委託事業の一環として開催します。本プログラムの開発にあたっては、スポーツ情報マスメディア研究所の蓄積してきたノウハウやネットワークを活用し、新たな大学院プログラムの在り方の検討を進めています。


<開催要項及び参加申込書はこちら>

http://www.sendaidaigaku.jp/new_topics/index.php?id=861&mode=style1

以上

***

◆カンファレンス開催のねらい
いま、トップコーチやアスリートが次のステップに向けて、将来に備えて準備を進めていくことはとても重要だと言われています。一方で、トップレベルでの競技活動を継続する中で、いつ(どのタイミングで)、どこで、どのように準備を進めることができるのか、コーチやアスリートは不安や悩みを抱えていますが、適切な解決策にたどりつくのが難しい現状にあると言えます。
 このカンファレンスでは、日本のトップコーチやトップアスリートのパフォーマンス・パスウェイ(国際競技力向上を指向する継続的な営み)におけるデュアル・キャリア(将来に備えるためのスポーツと教育の両立)の在り方について情報共有や意見交換を進めながら、本学大学院として、具体的に大学院修了時にどのようなポストキャリアへのレディネス(準備)を提供できるのかを考えます。
 今回は、日本スポーツ振興センター(NAASH)ロンドン事務所から研究員を招き、この領域で先進的な取り組みを進める欧州の現状と事例についてご紹介するとともに、学内外のプロジェクトメンバーにより、本プログラムの調査結果や本学大学院の新たな方向性について情報共有します。
また「トップコーチ&アスリート談義」では、「グローカル(Learn globally, Act locally)」に活躍している、あるいは活躍が期待されるトップコーチやトップアスリートにご参加いただき、「これからのスポーツキャリア」について談義します。このセッションには、本年1月にインスブルックで開催された第1回ユースオリンピック冬季競技大会に、IOCの被災地支援「"TSUBASA"プロジェクト」で招待され、各国からの参加者とともに「文化・教育プログラム」などを体験したアスリートもゲスト参加する予定です。
スポーツを通じて社会に関わる多くの指導者・関係者の皆さんとこのテーマについて考えたいと思います。奮ってご参加ください。

                   ***


仙台大学 スポーツキャリア大学院プログラム
阿部篤志
〒989-1693 宮城県柴田郡柴田町船岡南二丁目2番18号
TEL/FAX  0224-55-3142(研究室直通)
URL  http://www.sendaidaigaku.jp/

2012年2月15日水曜日

i-SIM News 098/「リスペクト!おかげさまプロジェクト」から思いを馳せて

皆さんは、スポーツ関連の仕事というと、どんな仕事・職種を思い描くであろうか。本学スポーツ情報マスメディア学科の学生にこの質問をすると、プロスポーツの広報やフロント、スポーツジムのインストラクターや体育教師といった答えが、その大半を占める。この質問の真意とは?(ISIM 岩瀬裕子 研究員)

 果たして、スポーツに関連する仕事というのは上記の業種に限られたものなのであろうか。この問いの鍵は、2009年6月から始まった「リスペクト! おかげさまプロジェクト」が握っている。これは、仙台大学・ベガルタ仙台・宮城県サッカー協会・ベガルタ仙台ホームタウン協議会の4者で推進しているもので、その趣旨は次のようにうたわれている。

 「私たちのスポーツは、普段あまり気にも留めていないところで多くの仲間に支えられている。私たちが自由にスポーツを楽しめることに感謝して、その環境を支えてくれている人やモノに『おかげさま』の心を膨らませていこう」。そして、この「おかげさま」の理念をサッカーのみならず、スポーツを通して社会全体に広げていくことを目標にしている。

 そこで冒頭の質問に戻るが、答えに窮した学生から「え? 他にあるんですか」と聞かれた時に私が返すのが、例えば「八百屋」である。勘の良い方ならそのつながりが見えてくるかと思われるが、学生と話をしていると、例えそれがスポーツを専門として勉強している学生であっても、非常に限られた“ものの見方”で自分の職業選択まで狭めてしまっている。スポーツの合宿所に野菜を卸す八百屋。日々のスポーツ活動に必要な、私たちの身体を作る貴重な食物を扱う人々。

 「リスペクト! おかげさまプロジェクト」ではスポーツを支える人やものに思いを馳せながら、そこに感謝の気持ちを表し、見えづらいそのつながりの大切さを発信するとともに、ボランティアで活動に関わってくれている学生に“職業としてのスポーツ”の見方も深めることを伝えている。何も、スポーツを支える人は、ボランティアで大会運営を援助してくれる人々だけではない。家族はもちろん、日々の公共交通機関で私たちの移動を支えてくれているバスの運転手さんや鉄道の改札員さんもあってこその、私たちのスポーツ活動である。そう見ていくと、社会のあらゆる人々がスポーツに関わっていると言っていい。

 まちに「スポーツ好き」があふれた時、そこにはスポーツを通して人の輪ができる。「スポーツ好き」とは、別にスポーツ愛好家だけを指すものではない。スポーツに関わるあなたこそが「スポーツを支える人」なのだから、そんなあなたのファンで心からあなたを応援してくれている人々も含むのである。だから、私たちスポーツに関わる者は、人間的に魅力的な人でなければならない。私たち、ひとりひとりがスポーツを、スポーツの価値を大きくも小さくもできるのである。「スポーツファンの八百屋」。そう看板があがる日も遠くないであろう。

2012年2月1日水曜日

i-SIM News 097/情報戦略を学び世界を感じる! 仙台Jプロジェクト

2012年1月 13(金)〜22(日)の10日間、記念すべき第1回ユースオリンピック冬季競技大会(WYOG)はオーストリアのインスブルックで開催されました。そこ で今回は、本学で実施され、現在も継続中の"仙台Jプロジェクト"の活動について報告します。(ISIM 溝上拓志 アシスタント・スタッフ)
 
 仙台Jプロジェクトは、グローバルな情報に触れることを目的とした「スポーツ情報戦略論実習Ⅱ」を受講しているスポーツ情報マスメディア学科3年生と「スポーツ情報戦略演習」を受講している大学院生で構成され、ユースオリンピック競技大会から情報戦略活動を経験し、組織的な情報戦略活動を体得するのが狙いです。本プロジェクトはスポーツに教育的な価値があると考え、子どもたちにスポーツを通じた学びの機会があることを知り、体験してもらうことで多様な“気づき”を得てもらいたいと考え活動しています。

 活動内容は主に2つです。1つは大会期間中に世界各国の選手団情報や大会運営組織、一昨年夏にシンガポールで行われた第1回ユースオリンピック競技大会との比較、そしてオリンピックの価値や地球規模の課題を学ぶ、文化・教育プログラム(CEP)等のWYOGに関する情報を収集して分析する「情報戦略スタッフ活動」です。

 もう1つは、2つのグループに編成し本学の所在地である「柴田町」に対して、「スポーツと教育に関する気づきを提供できることは何か」を実践する「グループ活動」です。現在私たちは、メンバーから提出された100枚に渡るインフォメーション(素材情報)やインテリジェンス(評価情報)を、ファイナルレポートとして1つにまとめる作業をしています。私たちの活動から多くの子どもたちが自分の将来を“築く”知識を、スポーツを通して“気づき”、学んでほしいと思います。

 私は今回、学科授業の履修者の1人としてプロジェクトリーダーを務めています。運営方法に関して発言・行動をする際、考えなければいけないことや組織の在り方・仕組みについても学ぶことができました。これらの貴重な経験を、今後のプロジェクト活動と将来に生かしていきます。