2011年2月28日月曜日

i-SIM News080 高校を旅立つ皆さんへ

こんにちは。仙台大学スポーツ情報マスメディア研究所(ISIM)の木間です。本年度も残り1ヶ月となりました。さて今日は、スポーツ情報マスメディア学科や本研究所で一緒に活動している先生方からのメッセージをお届けします。
◆高校を旅立つ皆さんへ
「大学というところは自由に知識を求め、考え、そして新たなものを創り出していく場所です。そして、なによりも重要なのは、自分自身を再発見する場所です。新たな人生のステップ、ワクワク・ドキドキしながら思う存分に探検して下さい」(リン・イーシェン  専門領域:ジャーナリズム、マスメディア)
「我が愛するギャンブラーが名言を遺しました。'人生、7勝8敗が理想' だと。人間っていうのは、ちょっと負け越すぐらいが最高の生き方ではないかというのです。肩の力を抜いて、これからいろいろあるであろう'勝負'に臨んでいって下さい」(齋藤博 専門領域:スポーツとマスメディア)
「'自律と自立'、反対語は何でしょうか? 自律の反対語は他律。自立の反対語は依存。子どもの行動原理は実は'他律'と'依存'です。では大人は? そう「自立」と「自律」を原理にできる人です。大学生は大人の入り口。親や友達に頼らず「自立」して、誰かの指示や命令ではなく、自分が決めたルールに従って「自律」的に動く。あなたはできますか? これから生活だけではなく、勉強の面でも「大人」 ( 自立・自律)になれるようにして下さい」(中房敏朗 専門領域:スポーツ史)
<編集後記>
3名の先生からのメッセージはいかがでしたでしょうか? 卒業式を直前に不安でいっぱいな高校生の皆さんに勇気を与えてくれるメッセージでしたね。私は仙台大学に入学して1年後にアルバイト代の貯金を使い、オーストラリアへ短期留学しました。言葉がうまく通じない2ヶ月間でしたが楽しくて仕方ありませんでした。私にとって人生で初めて自分の意思で決断して、実行した貴重な経験です。そんな経験ができたのは、この大学の先生との出会いがきっかけでした。大学には予想もしていないチャンスがきっとあるのだと思います。
isim2008@scn.ac.jp(木間)

2011年2月21日月曜日

i-SIM News079/「教えて!先生」〈11〉太田四郎先生/ スポーツ情報マスメディア学科で教員を目指す皆さんに

こんにちは。仙台大学スポーツ情報マスメディア研究所(ISIM)の稲福です。立春を過ぎ、暦の上では春を迎えたものの、まだまだ寒い日が続いています。
皆さん、いかがお過ごしですか。本日のi-SIM Newsは、今回でシリーズ最終回となる「教えて!先生」をお送りします。
今回登場していただくのは、仙台大学教授の太田四郎(おおた・しろう)先生で、教員を目指す皆さんへのメッセージです。
◆スポーツ情報マスメディア学科で教員を目指す皆さんに
i-SIM Newsをご覧の皆様、こんにちは! 私は太田と申します。よろしくお願い致します。
私は、教員を目指す皆さんの教員免許状取得のための授業を担当しています。本学科では、中・高の保健体育の教員免許状が取得できます。
そのための授業科目の一端を紹介させて頂きます。まず、1年目には必修科目「教職論A」(2単位)があります。この科目は、教員になるための学習の流れ、教員に求められる資質・力量、教員採用試験、教員免許法、教育基本法を始めとする関連法令、教員の仕事、理想の教師像など教職に必要な基本的知識などを広く学習します。
皆さんにはこの授業をとおして、教員に対する考え方や心構えを身に付けて頂きます。例えば、教員の身分は法律によって手厚く守られている一方で、大切な子供の教育に直接かかわるという極めて重要な職務を遂行することから、服務についての厳しいルールがあるということなどです。
そして、皆さんはこの科目を履修した後、さらに、教科に関する科目20単位、教職に関する科目31単位(高校は23単位)、教科又は教職に関する科目8単位(高校は16単位)、合計59単位を修得することになります。
大変なことですが、これまでも数多くの先輩がやり遂げていますのでご安心下さい。
簡略ですが以上で紹介と致します。
皆さんが「スポーツ情報マスメディアの専門性を身に付けた保健体育の教員」として学校教育に貢献されることを切に願っております。
〈編集後記〉
教員を目指している方は、東北・北海道唯一の体育系大学・仙台大学で共に学んでみませんか。
本学では、いつでも学科案内や研究所の施設見学などを行っていますので、お気軽にお問い合わせ下さい。詳しくは仙台大学ホームページ(http://www.sendaidaigaku.jp/ )またはISIM(isim2008@scn.ac.jp )までご連絡下さい。(稲福)

2011年2月14日月曜日

i-SIM News078/「教えて!先生」〈10〉阿部篤志先生/情報戦略は準備の科学

こんばんは。仙台大学スポーツ情報マスメディア研究所の大町です。先週は悪天候の中、一般入試(前期)挑戦のため来学された受験生のみなさん、本当にお疲れ様でした。今週も前回に引き続き「教えて!先生」をお送りいたします。今回はこの研究所の研究員で、本学講師の阿部 篤志(あべ・あつし)先生です。ご専門はスポーツ情報戦略です。スポーツにおける情報戦略とは?
◆情報戦略は準備の科学
世界で活躍するための要件に、「その『世界』にいることが自分にとって『当たり前』であるかどうか」ということがあります。この「世界」というのは、競技スポーツでいえば当然「競技レベル」でもあるのですが、実はそれだけではありません。実力を発揮する上で、世界とは「仲間」や「場」を意味することもあります。あるいは「条件(ルール)」をさすことも。いずれもよく「知る」ことが肝要です。つまり、自分の目標を偶然から必然に近づけることは、多くの部分で「準備(preparation)」に委ねられているのです。情報を以(もっ)て世界を見渡すことで、あらかじめその時に備えて行動を起こしていくこと。「スポーツ情報戦略」とは準備の科学なのです。
<編集後記>
仙台大学では、先週から学生たちが約2ヶ月間の長い春休みに入りました。帰省する人、大学で自主学習を行う人、アルバイトに精出す人ー。人によって休みの過ごし方は異なりますが、春休みは新たなステージを迎えるための大切な準備期間です。志望達成のためラストスパートが必要な人もいることでしょう。みんなが"桜満開の春"を迎えられることを願っております。(大町)

2011年2月7日月曜日

i‐SIM News077/「教えて!先生」〈9〉小野寺努先生/映像編集 未来への課題

仙台大学スポーツ情報マスメディア研究所(ISIM)の荒木です。立春の日の4日、校内の片隅で、紅梅が2,3輪ほころび始めました。1月下旬までは厳しい寒さでしたが、季節のうつろいは確かです。さて、今回の「教えて!先生」は、ISIMの映像アカデミーで有志学生に映像の「いろは」から高度な技術までを教えている小野寺 努(おのでら・つとむ)非常勤研究員に登場してもらいます。小野寺先生、お願いします。

◆映像編集 未来への課題
こんにちは。小野寺努です。テレビ番組やCM、さまざまな映像制作に携わっています。映像制作の中には編集という作業がありますが、今では自宅でもパソコンで手軽に映像編集が楽しめるようになりました。プロの世界もパソコンを利用しての映像編集が主流になっています。以前のように専門的知識を要する世界とはちょっと変わってきたと思います。プロの世界でも手軽に編集できる事により、「何をどのように伝えるか」というメディアの基本が失われてきている様にも感じます。みなさんには「メディアの基本」をしっかり学び、物事の本質に迫る気概を持って映像制作をしてもらいたいと思います。

<編集後記>かつて新聞記者は「カメラとメモ帳、鉛筆さえあれば食べていける気楽な稼業」と言われたものです。ところが今やパソコンが主役で、電子編集の時代。"切り替え"の際は混乱しました。映像の世界はさらに日進月歩です。しかし、ツールが変わっても「伝える心」は不変だと思います。あなたも一緒に「スキル」と「ソウル」を勉強してみませんか。(荒木)